Architect解説講座

第12回「スペースの作成と集計」

ArchitectDesigner

 

12.3.2 図形からスペースに変換

選択されている 2D 図形を一気にスペースに変換したい場合に使います。途中でスペースのプロパティダイアログが開きませんので、あらかじめスペースツールの設定ボタンをクリックし、各種パラメータを入力しておく必要があります。もちろん、作成後に設定を変えることも可能です。

1. アクティブレイヤは「床-2」のままで作業します。

アクティブレイヤ

2. 2D図形を選択し、 建築・土木メニュー>空間計画>図形からスペースを作成を選択します。

2D図形の選択

3. 選択されていた 2D 図形がすべてスペースに変換されます。

作成されたスペース

4. 設定を変えたい場合は、スペースを選択し、データパレットの詳細設定ボタンをクリックしてパラメータを変更していきます。

スペースの詳細設定ダイアログ

Architect解説講座

第11回「スペースの設定」

ArchitectDesigner

11.3.2 ゾーンの割り当て

作成するスペースがどのようなゾーン(区画/空間の分類)に属するかを設定することができます。

一覧の各ゾーン名に角括弧で書かれているのは、ゾーンタイプの名前です。各ゾーンタイプから1つずつゾーンを選択することができます。

ゾーンタイプとゾーンを追加してみます。

1. 新規ボタンをクリックします。ゾーンを作成ダイアログが表示されます。

ゾーンを作成ダイアログ

2. ゾーンタイプから新規ゾーンタイプを追加を選択します。新規ゾーンタイプダイアログが表示されます。

新規ゾーンタイプダイアログ

3. 「区画」と入力し、OK ボタンをクリックします。

ゾーンタイプ名称の入力

4. ゾーン名称に「防火区画」と入力し、OK ボタンをクリックします。

ゾーン名称の入力

5. 追加したゾーンのチェック列をクリックして、作成するスペースにゾーンを割り当てます。

ゾーンの割り当て

なお、作成したゾーンリストはユーザフォルダに保存されます。

GSA用途は、米国一般調達局が定義しているスペース用途の一覧を表示するものです。国内で使う機会はほとんどないと思います。

Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第3回

では、今描いた自動車のサイズを調整しましょう。セダンタイプの一般的な普通乗用車の大きさはおよそ長さ5000mm、高さ1500mm程度だと思います。
四角形ツールで横5000mm、高さ1500mmの四角形を描きましょう。この四角形を自動車のサイズ基準にします。
作成した四角形の頂点に、先ほど自動車をトレースした多角形または曲線図形のハンドルをドラッグして、大きさを合わせます。

トレース図形を変形

大きさを合わせたら、大きさ基準とした四角形を削除します。ここで自動車のタイヤ下端がY=0になるようにデータパレットを使って移動させます。窓やドアと同じ原理です。ここでY座標が+だと空中に、−だと地面に埋もれてしまいます。

データパレット

位置合わせした図形を選択したままモデルメニューの柱状体コマンドを選択、奥行きに自動車の横幅である1880mmを入力して OK ボタンをクリックします。

生成柱状体ダイアログ

あとはこの自動車モデルを基礎レイヤに配置するだけです。シンボル登録すれば、他の書類でも使えますよ。

人も自動車と同様の手順で作成すると、プラストモデルの人物が完成します。

人物イラストのトレース 人物の3Dモデル

Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第2回

それぞれのサイズは次のとおりですけど、腰窓は座標位置に注意してくださいね。掃き出し窓とは違って、壁の下部ではなくてほぼ真ん中に位置するので、高さ分だけY 座標を上に持ち上げた数値になっています。
四角形のサイズは引き違いの半分のサイズとなっています。並べる間隔はどれも40mmです。
シンボルの作成手順は今作成した掃き出し窓と同じ手順を繰り返してくださいね。

掃き出し窓900:四角形サイズ=450×1890、左側ガラスの座標位置X=ー20、Y=0、右側ガラスの座標位置X=20、Y=0

四角形生成ダイアログ

四角形生成ダイアログ

腰窓1200:四角形サイズ=600×1200、左側ガラスの座標位置X=ー20、Y=800、右側ガラスの座標位置X=20、Y=800

四角形生成ダイアログ

四角形生成ダイアログ

腰窓800:四角形サイズ=400×1200、左側ガラスの座標位置X=ー20、Y=800、右側ガラスの座標位置X=20、Y=800

四角形生成ダイアログ

四角形生成ダイアログ

挿入点はすべて最初に作成した掃き出し窓と同じように、窓下中央を指定してください。

窓挿入点

Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第1回

玄関ポーチの作成

柱状体を利用して玄関ポーチを作成してみましょう。
ビューメニュー>ビュー>2D/平面を選んでください。

玄関ポーチの位置に適当な大きさの四角形を描きます。

玄関ポーチ作成画面

四角形を選択し状態で、モデルメニュー>柱状体を選んでください。

表示された生成 柱状体ダイアログで、高さ300mmを入力して OK ボタンをクリックしてください。

生成柱状体ダイアログ

今作成したポーチの前に少し狭い四角形を描きます。

玄関ポーチ作成画面

四角形を選択し状態で、モデルメニュー>柱状体を選んでください。
表示された生成 柱状体ダイアログで、高さ150mmを入力して OK ボタンをクリックしてください。

生成柱状体ダイアログ

ビューメニュー>ビュー>斜め左を選んでみましょう。
玄関の前に2段になったポーチが出来上がってます。
レイアウトに使った多角形が見えていますが、今は気にしないでくださいね。

玄関ポーチパース画面

パースを確認したらビューメニュー>ビュー>2D/平面を選んで、平面図の状態に戻しておいてくださいね。

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第10回「図面枠と表題欄」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

10.3.2 表題欄用シンボルの設定

1. 表題欄用のシンボルは、すでにリソースブラウザに登録されています。

登録されているシンボル

2. シンボル「表題欄用シンボル」の上で右クリックをし、コンテキストメニューから編集を選択します。シンボル編集ダイアログが表示されます。

シンボル編集ダイアログ

3. 2D を選択し、編集ボタンをクリックします。シンボル編集画面に入ります。このシンボルは、四角形、文字列、画像で構成されています。

シンボル編集画面

4. 文字列「プロジェクト名文字列」を選択し、ツールメニュー>レコード>文字をレコードに連結を選択します。フィールドを選択ダイアログが表示されます。

フィールドを選択ダイアログ

5. レコードフォーマット一覧で「表題欄用レコード」を、レコードフィールドで「P_プロジェクト名」を選択し、OK ボタンをクリックします。レコード作成の際に設定したフィールドの初期値が文字列に割り当てられます。

レコードに連結された文字列

6. 同様に、文字列「図面名用文字列」を選択し、レコードフォーマットサンプルレコード」のレコードフィールドS_図面名」を連結します。レコードフィールドの初期値が文字列に割り当てられます。

図面名の割り当て

レコードに連結された文字列

7. シンボルを出るボタンをクリックし、シンボル編集を終えます。

お知らせ

【更新】サーバーメインテナンスのお知らせ【2014/2/28】

【更新】
予定よりも時間がかかってしまいましたが、先ほど、メインテナンスが終了いたしました。ダウンロードリンク切れなどがありましたら、お手数ですが、bim@aanda.co.jpまでご連絡下さい。

本日、17:30よりサーバーメインテナンスを行います。
メインテナンス中はダウンロード機能が停止しますのでご注意ください。
終了時間は18:00を予定しています。

ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承ください。

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第9回「断面ビューポートの設定」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

9.3 断面線表示

断面ビューポートを作成すると、デザインレイヤには断面線オブジェクトが作成されます。断面線オブジェクトの設定や断面ビューポートとの関係を解説します。

 

9.3.1 デザインレイヤに表示

断面ビューポートを作成したときに、アクティブだったデザインレイヤに断面線オブジェクトが作成されますが、それ以外のデザインレイヤにも断面線オブジェクトを表示させることができます。

 

1. 断面ビューポート「B-B’断面図」を選択し、データパレットの断面線表示ボタンをクリックします。断面線表示ダイアログが表示されます。

断面線表示ダイアログ

2. デザインレイヤタブのデザインレイヤ「地盤」にチェックが入っているのが確認できます。このチェックが断面線を表示する対象を表します。

3. デザインレイヤ「床-1」にチェックを入れます。

「床-1」にチェック

4. アクティブにするボタンをクリックすると、デザインレイヤ「床-1」に移動します。新しく断面線オブジェクトが追加され、選択されているのが分かります。

デザインレイヤ「床-1」での断面線オブジェクト

5. 断面線オブジェクトが選択されている状態で、データパレットの断面ビューポートを表示ボタンをクリックします。シートレイヤ「Sht-2 [立断面図]」に移動し、断面ビューポート「B-B’断面図」が選択状態になります。

シートレイヤ「Sht-2 [立断面図]」の断面ビューポート「B-B'断面図」

6. 再度、データパレットの断面線表示ボタンをクリックします。断面線表示ダイアログが表示されます。

断面線表示ダイアログ

7, デザインレイヤ「床-1」「地盤」のチェックを外し、すべてのデザインレイヤにチェックが入っていない状態にします。

チェックを外す

8. OK ボタンをクリックしたら、アクティブレイヤを「床-1」「地盤」に切り替えて、断面線オブジェクトが消えていることを確認しましょう。

デザインレイヤ「床-1」

デザインレイヤ「地盤」

断面線オブジェクトは1つのレイヤだけでなく、複数のレイヤに表示させることができます。必要なレイヤにチェックを入れて表示させることができますし、すべてのチェックを外して非表示にすることもできます。再びチェックを入れれば断面線オブジェクトが表示されます。

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第8回「ビューポートの設定」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

8.2.4 デザインレイヤビューポートの表示設定

8.2.3 では、レイヤカラーの優先設定を紹介しましたが、ここでは、デザインレイヤビューポートのレイヤ表示の設定について解説します。

 

1. ビューポート「1F平面図」を選択し、データパレットのレイヤボタンをクリックします。ビューポートレイヤの表示/非表示ダイアログが表示されます。

ビューポートレイヤの表示/非表示ダイアログ

2. 8.2.3 で確認したように、テーブルセットのデザインレイヤビューポートは、デザインレイヤ「家具」にあるテーブルセットを表示しています。ここで、レイヤの表示設定のチェックを外し、プレビューボタンをクリックします。テーブルセットが非表示になります。

レイヤの表示設定変更

3. レイヤ一覧にあるデザインレイヤ「家具」を表示にして、再度プレビューボタンをクリックします。テーブルセットが再表示されます。

再度表示

4. どのように反映されたか確認できたら、以下のようにもとのように設定し、OK ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。

もとに戻す

このように、シートレイヤビューポートに表示されているデザインレイヤビューポートのレイヤの表示設定を使うかどうかの設定をすることができます。使う場合はもとのデザインレイヤビューポート自体のレイヤ表示設定が使用され、逆の場合はシートレイヤビューポートのレイヤ表示設定を使ってデザインレイヤビューポート内の図形を表示するようになります。

ミニツール

よく使う縮尺 コマンド

Vectorworks が持っている縮尺設定は固定されたもので、一覧にない場合はカスタム設定として入力する必要があります。
よく使う縮尺コマンドは、1:30 や 1:150 などユーザがよく使う縮尺を登録し、デザインレイヤや、シートレイヤ上のビューポートに適用することができるコマンドです。 “よく使う縮尺 コマンド” の続きを読む

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第7回「断面ビューポート」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

7.1.5 切断位置の変更

断面ビューポートを作成した後でも、自由に切断位置を変更することができます。

1. データパレットの断面線表示ボタンをクリックします。断面線表示ダイアログが表示されます。

断面線表示ダイアログ

2. 断面線が表示されているレイヤにチェックが入っています。レイヤ「床-1F」を選択し、アクティブにするをクリックします。断面線が表示されているレイヤに移動し、断面線オブジェクトが選択された状態になります。

断面線のレイヤに移動した状態

3. セレクションツールで断面線をドラッグして移動します。

断面線の移動

4. データパレットの断面ビューポートを表示ボタンをクリックします。シートレイヤに移動します。

断面ビューポートの表示

5. 断面ビューポートが赤い破線で囲まれるため、データパレットの更新ボタンをクリックします。新しい位置での断面に更新されます。

更新された断面ビューポート