Landmark解説講座

第15回「緩やかな勾配の舗装面」

ArchitectLandmarkDesigner2021

この記事は【2021年6月1日】に公開されたもので、2年以上経過しています。
記事の内容が古くなっていたり、新機能の追加・機能の改善が図られていることがあります。

第13回で、ランドスケープエリアを地形モデルの起伏に沿わせる方法をご紹介しました。
ただ、起伏に沿わせるのではなく、舗装面を決まった勾配で作成し、地形モデルをそれに合わせて変形したい場合もあるかと思います。
今回は、緩やかな勾配の舗装面を作成し、地形を合わせる方法をご紹介します。

15-1. 舗床を作成

1. 多角形などでスロープにしたい形状を描きます。

2. 図形の上で右クリックし、図形からオブジェクトを作成を選択します。オブジェクトタイプ「舗床」、プロパティを表示にチェックを入れてOKします。

3. 舗床の設定ダイアログで、形式をクリックし、境界線位置合わせにチェックを入れます。

4. 同様に、3D描画をクリックし、3D形状を「位置合わせスラブモディファイア(底面)」にし、舗床面を補完にチェックを入れて、厚み/高さ:任意の数値を入力してOKします。

5. 作成した舗床を横から見ると、水平に出来ているのが確認できます。

この時点で地形モデルを更新すると、舗床に合わせて地形全体が水平に変形されてしまいます。

15-2. 舗床断面を追加(縦断方向)

舗床に断面を追加し、高さを設定して勾配を設けます。

1. 舗床を選択し、オブジェクト情報パレットの舗床断面を追加をクリックします。

2. 舗床の端でクリックし、逆の端でクリック、向きを決めてクリックします。

3. 青い三角マークをクリックして、舗床断面を編集を選択します。編集画面に入ります。

4. オブジェクト情報パレットの頂点「▷」をクリックし、頂点#「2」の方を高さを任意の数値に変更します。


5. 画面右上の、舗装断面の編集を出るをクリックします。3Dのビューに変更すると、舗床に勾配がついているのが確認できます。

6. 地形モデルを選択し、オブジェクト情報パレットで更新します。

15-3. 舗床断面を追加(横断方向)

舗装面が曲線状の場合は、縦断方向に断面を設けると形状に無理が生じてしまいます。その場合は、横断方向に断面を追加します。

1. 曲線状で舗床を作成し、オブジェクト情報パレットの舗床断面を追加をクリックして、舗床の途中に水平方向の断面を追加します。

2. 青い三角マークをクリックして舗床断面を編集を選択し、オブジェクト情報パレットの頂点「◁」「▷」をクリックして、それぞれの高さを任意の数値に変更します。

3. 画面右上の、舗装断面の編集を出るをクリックします。3Dのビューに変更すると、舗床に勾配がついているのが確認できます。

4. 地形モデルを選択し、オブジェクト情報パレットで更新します。

  断面マーカーの編集

断面線の青い三角マークをクリックし、マーカー設定をクリックすると、断面マーカーの種類を変更できます。マーカーをカスタマイズしたい場合は、リソースマネージャパレットから編集が可能です。

 

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