Architect解説講座

第11回「スペースの設定」

ArchitectDesigner

11.3 居住者名

11.3.1 形式と居住者名

スペースの形式や居住者名などに関する設定を行います。

  • スペース形式:Vectorworks で作業をするだけであれば「標準」「床全体」どちらでもかまいませんが、IFC に出力する場合は「床全体」にしておきます。グロス面積もIFCの情報に含むようになります。
  • スペース名称:プルダウンメニューから選択します。一覧にない場合は「カスタム」とし、下の入力欄に室名を入力します。
  • 居住者組織:名称と同様にプルダウンメニューから選択するか、カスタム入力します。
  • 居住者名:スペース使用者の名称を入力します。
  • 計画面積:スペースの計画すべき面積を入力します。実際に作成されるスペースとの整合性はチェックされません。

居住者名カテゴリ

Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第3回

■おまけ

 

1.情景部品を作成、配置

参考パース

実際の模型作りの場合、建物のディテールの確認用とはいえ、ガレージに車や玄関ポーチに人などを配置すると、生活感とスケール感がぐっと増しますよね。
でも、実際に模型作りをはじめて建物以外の部分の細部を作り込んだりすると、本体建物以上に手間が掛かったり、市販のものを使おうとすると結構なお値段がしたりします。
ここでは、よくあるプラストモデルのような感じに仕上げます。

自動車
ガレージにおきたい自動車の模型です。横から見た自動車の画像を探してきましょう。著作権フリーのものでもネット上にはいろいろありますからね。

スポーツカー

ポ◯シェみたいなイラスト

スポーツカー

フェラー◯みたいなイラスト

大型トレーラー

!!!(ガレージには入らないですよね…)

もちろん、フリーハンドで書いたオリジナルの画像でも構いません。
使うツールは多角形ツール、もしくは曲線ツールです。
画像をトレース、またはフリーハンドで自動車の横からの断面を描きます。
レイヤを基礎に変更するか、作業用にレイヤを追加しましょう。レイヤを追加するときには、基礎レイヤと縮尺、高さ、壁の高さを合わせてくださいね。
レイヤを変更または追加したら、ビューメニュー>ビュー>を選択します。

多角形ツールまたは曲線ツールで、ポイントを抑えながらぐるっとトレースして、最初の頂点に戻ればOKです。縦横の比率さえ合っていれば、大きさは考えません。これからリサイズして大きさを合わせます。

スポーツカーのトレース

Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第2回

配置された位置がよければビューメニュー>レンダリング>OpenGL を選択しましょう。

OpenGLパース

OpenGLパース

窓のある場所に穴が開いているのが判りますか? ツールパレットからフライオーバーを選択して、モデルを動かしてみてください。
きちんと開口部として穴が開いてますよね。穴が塞がっている場合は、シンボルの編集から、シンボルに入って3D多角形の模様をもう一度確認してくださいね。

確認できたら、もう一度ビューメニュー>ビュー>を選択して、他の窓シンボルを作成してください。
おっと、いけない。ビューメニュー>レンダリング>ワイヤーフレームを選択しておいてください。レンダリングしたままだと作業が見づらいですから。

Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第1回

2. 建物レイアウトと基礎、玄関ポーチを同時に作成

基礎レイヤに敷地境界線と基礎モデルを作成します。敷地境界線は多角形ツール、建物レイアウトは四角形ツール、基礎は多角形を壁に変換して作成します。

建物レイアウト

 

多角形を使って敷地をレイアウト

まず、ビューメニュー>他のレイヤを>非表示を選んでください。

階層状にレイヤを使うので、他のレイヤが見えているとごちゃごちゃとしてしまいますからね。
敷地形状は「それらしく」あればよいので、お好きな形で作成します。
建物レイアウトはサンプルの寸法を参考に作成します。お試しであればおおよその大きさでもいいです。
多角形で外側をトレースするもよし、四角形ツールを重ねて貼り合わせるもよし、です。
四角形ツール、多角形ツール、貼り合わせコマンドなど、使い慣れたツール、コマンドで作成してください。

敷地、建物レイアウト画面

壁の厚みを設定

基礎や壁の厚さを設定しておきます。
ツールパレットからツールを選んでください。
モードバー壁ツール設定ボタンをクリックします。
表示された壁の設定ダイアログで、次のように設定します。
配置オプションタブをクリックして
高さ基準(上):壁の高さ(レイヤ設定)
オフセット(上):0
高さ基準(下):レイヤの高さ
オフセット(下):0

壁の設定ダイアログ

高さ基準(上)のポップアップメニューを壁の高さ(レイヤ設定)にすると、その上のフィールドは自動的に高さ基準に準拠となります。これで、各レイヤに壁ツールを使って壁を作成すると、さきほど作成したレイヤで設定した壁の高さ=基礎300mm、1F、2F、屋根3000mmに自動的に設定されます。基礎レイヤに壁を描けば自動的に300mmになり、1Fや2Fレイヤに壁を描けば自動的に3000mmの高さの壁になるということです。
高さ基準(下)のポップアップメニューをレイヤの高さにすると、作成した壁の下端が各レイヤ毎の高さレベルと同じになるということです。

壁の設定ダイアログ

 

壁に変換

建物レイアウト用の多角形を使って、基礎とする壁図形を作成します。
作成した多角形を選択します。

加工メニュー>変換>多角形から壁を作成を実行します。

多角形から壁を作成ダイアログが表示されたら各設定は次のようにします。
ここでは、各レイアウトの寸法は通芯の寸法ということで進めていきますので、次のように設定します。

多角形の辺を壁の中心にを選択します。
壁は先ほど設定した150mm厚ということで作成します。
既存の壁スタイルを使用を選んでください。
元図形を削除はチェッックしません。この後も、この多角形を使って1階を作成してしまいます。
OK ボタンをクリックします。

多角形から壁を作成ダイアログ

 

厚さ150mm、高さ300mmの基礎が作成されます。

Architect解説講座

第10回「図面枠と表題欄」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

10.3 表題欄の作成

表題欄は自由にカスタマイズすることができます。ここでは、非常にシンプルな表題欄をつくってみます。
シンボルに文字列を追加し、レコードフォーマットにフィールドを作成することで、もっと細かい表題欄をつくることも可能です。

 

10.3.1 レコードフォーマットの作成

1. リソースブラウザファイルリストで、現在開いているファイル名「SheetBorder」が表示されていることを確認します。

リソースブラウザ

2. リソースブラウザの何も表示されていないところをダブルクリックします。新規リソース作成ダイアログが表示されます。

新規リソース作成ダイアログ

3. レコードフォーマットを選択し、作成ボタンをクリックします。レコードフォーマット作成ダイアログが表示されます。

レコードフォーマット作成ダイアログ

4. 名前に「表題欄用レコード」と入力します。

レコード名の入力

5. 新規ボタンをクリックします。フィールド編集ダイアログが表示されます。

フィールド編集ダイアログ

6. 以下のようにパラメータを設定し、OK ボタンをクリックします。

  • フィールド名:P_プロジェクト名
  • タイプ:Text
  • 初期値:プロジェクト

フィールドの作成

7. 再度、新規ボタンをクリックし、以下のように設定し、2つ目のフィールドを追加します。

  • フィールド名:S_図面名
  • タイプ:Text
  • 初期値:図面

2つ目のフィールド作成

8. レコードフォーマット作成ダイアログの OK ボタンをクリックすると、リソースブラウザにレコードフォーマットが追加されます。

作成されたフィールド

作成されたレコードフォーマット

お知らせ

【更新】サーバーメインテナンスのお知らせ【2014/2/28】

【更新】
予定よりも時間がかかってしまいましたが、先ほど、メインテナンスが終了いたしました。ダウンロードリンク切れなどがありましたら、お手数ですが、bim@aanda.co.jpまでご連絡下さい。

本日、17:30よりサーバーメインテナンスを行います。
メインテナンス中はダウンロード機能が停止しますのでご注意ください。
終了時間は18:00を予定しています。

ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承ください。

Architect解説講座

第9回「断面ビューポートの設定」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

9.2.3 表示

9.2.2 で少しずつ構成要素が表示されるようになってたので、最後の仕上げをします。

 

1. 断面ビューポート「A-A’断面図」を選択し、データパレットのプロパティボタンをクリックします。断面の詳細設定ダイアログが表示されます。

断面の詳細設定ダイアログ

2. 表示タブをクリックし、ダイアログの表示内容を切り替えます。

断面の詳細設定ダイアログ(表示タブ)

3. 以下の2つの項目にチェックを入れ、OK ボタンをクリックします。

  • 壁とスラブの構成を表示:チェック
    • 隣接した構成要素を同じ面に結合:チェック

パラメータの変更

4. 断面ビューポートが赤い破線で囲まれるので、データパレットの更新ボタンをクリックします。すべての構成要素が表示され、コンクリートなど同じ属性の面が包絡処理されます。

未更新の断面ビューポート

更新済みの断面ビューポート

なお、包絡処理される面は、同じ属性になっていることが必要で、クラスを同一にする必要はありません。したがって、包絡処理させたくない場合は、面の塗りを変えたりしてください。

Architect解説講座

第8回「ビューポートの設定」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

8.2.3 デザインレイヤビューポートの優先設定

ビューポートの中にデザインレイヤビューポートが表示されている場合、デザインレイヤビューポートのレイヤカラーをどのように反映するかを選択することができます。ビューポート「1F平面図」では、テーブルセットのオブジェクトをデザインレイヤビューポートで表示しています。

 

1. まず、デザインレイヤビューポートの設定を確認してみます。ナビゲーションパレットでデザインレイヤ「家具レイアウト-1」をアクティブにします。

ナビゲーションパレット

2. テーブルセットが2つありますが、2つともデザインレイヤビューポートとして他のレイヤにあるオブジェクトをビューポートを使ってこのレイヤに表示させています。

デザインレイヤビューポート

3. 右側のテーブルセットを選択し、データパレットのレイヤボタンをクリックします。ビューポートレイヤを表示/非表示ダイアログが表示されます。デザインレイヤ「家具」だけを表示するデザインレイヤビューポートです。

ビューポートレイヤを表示/非表示ダイアログ

4. デザインレイヤ「家具」のカラーレイヤ列をクリックして、カラーレイヤを適用します。カラーレイヤ列にアイコンが表示されます。

カラーレイヤの適用

5. プレビューボタンをクリックし、テーブルセットの面の色が白になることを確認し、OK ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。

設定のプレビュー

 

設定の反映されたビューポート

6. シートレイヤ「Sht-1[平面図]」をアクティブにします。

ナビゲーションパレット

7. ビューポート「1F平面図」を選択し、データパレットのレイヤボタンをクリックします。ビューポートレイヤを表示/非表示ダイアログが表示されます。

ビューポートレイヤを表示/非表示ダイアログ

8. デザインレイヤビューポートの設定に以下を使用で、ビューポートレイヤにチェックを入れます。

ビューポートレイヤにチェック

9. プレビューボタンをクリックし、右側のテーブルセットの面の色が白に変更されるのが確認できます。OK ボタンをクリックしてビューポートレイヤの表示/非表示ダイアログを閉じます。

設定のプレビュー設定の反映されたビューポート

 

シートレイヤビューポートでは、デザインレイヤに対しレイヤカラーを設定していませんが、デザインレイヤ「家具レイアウト-1」のデザインレイヤビューポートでは、デザインレイヤ「家具」に対しレイヤカラーを設定しました。

8 でチェックを入れたビューポートレイヤは、デザインレイヤビューポートの設定を優先する項目です。8.2.2 では、家具のデザインレイヤビューポートが配置されているデザインレイヤに対しレイヤカラーを設定しましたが、ここのオプションを使うとデザインレイヤビューポートの設定を優先できるため、シートレイヤビューポートの表示の選択肢が広がります。

ミニツール

よく使う縮尺 コマンド

Vectorworks が持っている縮尺設定は固定されたもので、一覧にない場合はカスタム設定として入力する必要があります。
よく使う縮尺コマンドは、1:30 や 1:150 などユーザがよく使う縮尺を登録し、デザインレイヤや、シートレイヤ上のビューポートに適用することができるコマンドです。 “よく使う縮尺 コマンド” の続きを読む

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第7回「断面ビューポート」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

7.1.4 レイヤの表示設定

断面ビューポートもレイヤとクラスの表示設定を変更することができます。ここではレイヤの表示設定を変更します。

1. 断面ビューポートを選択し、データパレットのレイヤボタンをクリックします。ビューポートレイヤを表示/非表示ダイアログが開きます。

ビューポートレイヤを表示/非表示ダイアログ

2. ダイアログで以下のように設定し、OK ボタンをクリックします。

設定内容

3. 断面ビューポートが赤い破線で囲まれるため、データパレットの更新ボタンをクリックします。レイヤの表示設定が反映されます。

更新された断面ビューポート

前回のビューポートと同じように、この断面ビューポート上のクラス表示設定とクラス属性を変更することもできます。

ミニツール

オンライン地図 プラグイン

Vectorworks 2014から、内部開発言語としてPythonを使うことができるようになりました。Pythonは標準で様々なことを行うことができます。
その1つとして、サーバ上の情報を取得するライブラリがあります。オンライン地図ツールは、Google Mapsの地図画像を取得し、Vectorworks上に表示するプラグインです。 “オンライン地図 プラグイン” の続きを読む