ミニツール

オンライン地図 プラグイン

Vectorworks 2014から、内部開発言語としてPythonを使うことができるようになりました。Pythonは標準で様々なことを行うことができます。
その1つとして、サーバ上の情報を取得するライブラリがあります。オンライン地図ツールは、Google Mapsの地図画像を取得し、Vectorworks上に表示するプラグインです。 “オンライン地図 プラグイン” の続きを読む

お知らせ

フォーラム RSSのご案内

BIMlogでは記事やコメントのRSSを配信していますが、フォーラムの投稿もRSSで購読することができます。
専用のフィーダーなどに登録していただくと、最新のフォーラム状況を確認できます。
RSSアドレスはこちら

お知らせ

サーバーメインテナンスのお知らせ

以下の日時にサーバーメインテナンスをおこないます。
メインテナンス中はBIMlogにアクセスできませんのでご了承ください。

メインテナンス日時
2013年12月21日(土)11:00〜16:00
※状況により時間が前後する可能性があります。

Architect解説講座

第6回「ビューポート」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

6.1.5 まとめ

ビューポートは、デザインレイヤのオブジェクトをそのまま表示するだけでなく、ビューポートごとにデザインレイヤの前後関係や、クラスの表示設定を変更することができます。

この機能を使うと、もとのモデルに対するクラスやレイヤの設定を変更せずに、シートレイヤ上の図面表現を調整することができます。平面図や断面図などにおいて、見えがかりや天井部の梁型表示などに活用できるでしょう。

注意点
ビューポートのクラス表示設定が割り当てられるのは、もとのオブジェクトの属性がクラススタイルになっている必要があります。ですので、建築3Dモデルを作成する際は、必要に応じてクラス割り当てを行うことが重要になります。

実践OpenBIM

13. IFCカスタムプロパティセットを使う

■IFCカスタムプロパティーセットに値を割り当てる

これは、デフォルトのIFCデータセットに値を割り当てるのと同じ操作です。

1. カスタムPsetを選択して、適用欄をクリックします。Psetが割り当てられるとチェックマークが表示されます。

カスタムプロパティセットの適用

 

2. Psetが選択された状態で、選択されているデータセットの設定ペインに表示されているパラメーターに値を割り当てます。

パラメータの入力

 

3. OK をクリックしてオブジェクトにIFCデータを割り当てます。

選択されたIFCオブジェクトやエンティティのデータパレットにあるIFCデータボタン、あるいは、オブジェクトやエンティティを選択して建築・土木IFCデータを実行することで、後でデータの参照や編集ができます。

データパレット

 

以上のように、Vectorworksのオブジェクトにカスタムプロパティセットを割り当てることで、様々な情報をオブジェクトとともに渡すことができます。

今後IFCの流通が多くなってくると、こういったカスタム情報のやり取りの必要性が高まってきます。IFCのカスタム情報は、Vectorworksのレコードを活用すると覚えておいてください。

Architect解説講座

第5回「壁とスラブの取り合い」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

5.2 木造の場合

5.2.1 準備

1. RC造でダウンロードしていない場合は、こちらより今回使用する Vectorworks ファイルをダウンロードしてください。

2. ダウンロードしたファイルを解凍し、「木造の取り合い.vwx」をVectorworks で開きます。

ファイルを開く

3. 開いたファイルにはすでにストーリを設定してあります。ストーリについてはこちら

4. アクティブレイヤは、シートレイヤ「断面確認」がアクティブになっています。

ナビゲーションパレット

 

Architect解説講座

第4回「スラブツール」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

4.2.2 構成要素の追加と属性設定

各構成要素を追加していきます。今回作成する構成要素の属性は、すべてクラスの属性を使用するようにします。構成要素の属性をクラス属性にすることで、複数のスラブスタイルに含まれる同じ構成要素の属性を一括管理することができ、属性の編集・修正が簡単になります。

今回は、下図のようなコンクリート躯体の二重床を作成してみます。

複合スラブの仕様

 

1. ツールセットパレットの建物グループに入っているスラブツールを選択します。

2. ツールバー設定ボタンをクリックします。スラブの設定ダイアログが表示されます。

スラブの設定ダイアログ

3. 情報タブの構成要素一覧に表示されている構成要素を選択し、編集ボタンをクリックします。スラブ 構成要素の属性ダイアログが表示されます。

構成要素の属性ダイアログ

4. 最初にスラブの仕上げ部分を設定します。ここでは、以下のように設定し、OK ボタンをクリックします。スラブの構成要素が追加されます。

【フローリング】

  • 名前:「フローリング」
  • クラス:「スラブ-フローリング」
  • 厚み:「12」
  • 辺(境界)オフセット
    • 自動:「壁の内側」
    • 手動:「0」
  • テクスチャ:「クラスによるテクスチャ」
  • 面:「クラス属性を使用」
  • 線:「クラス属性を使用」

フローリングの設定

5. 新規ボタンをクリックし、構成要素を続けて追加していきます。

【遮音シート】

  • 名前:「遮音シート」
  • クラス:「スラブ-遮音シート」
  • 厚み:「4」
  • 辺(境界)オフセット
    • 自動:「壁の内側」
    • 手動:「0」
  • テクスチャ:「クラスによるテクスチャ」
  • 面:「クラス属性を使用」
  • 線:「クラス属性を使用」

遮音シートの設定

【ベースボード】

  • 名前:「ベースボード」
  • クラス:「スラブ-ベースボード」
  • 厚み:「20」
  • 辺(境界)オフセット
    • 自動:「壁の内側」
    • 手動:「0」
  • テクスチャ:「クラスによるテクスチャ」
  • 面:「クラス属性を使用」
  • 線:「クラス属性を使用」

ベースボードの設定

【防振アジャスター】

  • 名前:「防振アジャスター」
  • クラス:「スラブ-防振アジャスター」
  • 厚み:「94」
  • 辺(境界)オフセット
    • 自動:「壁の内側」
    • 手動:「0」
  • テクスチャ:「クラスによるテクスチャ」
  • 面:「クラス属性を使用」
  • 線:「クラス属性を使用」

防振アジャスターの設定

【コンクリート躯体】

  • 名前:「コンクリート躯体」
  • クラス:「スラブ-コンクリート躯体」
  • 厚み:「200」
  • 辺(境界)オフセット
    • 自動:「壁の内側」
    • 手動:「0」
  • テクスチャ:「クラスによるテクスチャ」
  • 面:「クラス属性を使用」
  • 線:「クラス属性を使用」

コンクリート躯体の設定

6. すべての構成要素を登録したら、スラブの設定ダイアログの構成要素一覧で、「コンクリート躯体」の基準面列をクリックしてチェックを入れます。指定した構成要素の上面がスラブの配置基準として認識されます。

基準面の設定

7. スラブの設定ダイアログの配置オプションタブを選択します。各パラメータを以下のように設定します。

  • 高さ
    • 起点参照レイヤ(Z):「スラブ-2F」
    • レイヤZからの起点オフセット:「0」
  • クラス:「スラブ」
  • テクスチャ:「構成要素のテクスチャを使用」

配置オプションの設定

Architect解説講座

第3回「壁結合」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

3.2 複合壁の結合

3.2.1 準備

1. 単純壁のセクションでファイルをダウンロードしていない場合は、こちらより Vectorworks ファイルをダウンロードしてください。

2. ダウンロードしたファイルを解凍し、フォルダ「Wall_Join」内のフォルダ「複合壁の結合」を開きます。

3. 単純壁の結合で使用する 4 つのファイルが含まれています。

複合壁の結合フォルダ

Architect解説講座

第2回「壁ツール」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

2.1.6 高さの変更

続けて高さの変更を行います。壁の高さ指定はいくつか方法があります。開いているファイルには、各レベルタイプが分かりやすいように、3D多角形を配置しています。

1. ナビゲーションパレットデザインレイヤタブで他のレイヤを「表示」に変更します。他のレイヤにある3D多角形が表示されます。

他のレイヤを表示

3Dビュー

2. 壁を選択し、データパレットを見ます。

データパレット

3. まず、高さ基準(下)を変更します。高さ基準(下)の種類は大きく分けて2つあります。下の説明を参考に、ポップアップメニューから壁下部の高さ基準を変更してみます。選択した高さ基準によって、壁の高さが自動的に調整されます。
・レイヤの高さ:壁を作成するレイヤの高さに拘束
・各レベルタイプ:同一もしくは一つ下のストーリに含まれるレベルタイプに拘束

高さ基準(下)の変更

4. 続いて、オフセット(下)を変更します。現在指定されている高さ基準(下)よりも上下にオフセットしたい場合に数値を入力します。数値の正負によってオフセットされる方向が変わります。

  • 正の数値:壁下部を上側にオフセット
  • 負の数値:壁下部を下側にオフセット

オフセット(下)の変更

5. 今度は高さ基準(上)を変更します。高さ基準(上)の種類は 3 つあります。下の説明を参考に、ポップアップメニューから壁上部の高さ基準を変更してみます。
・レイヤの高さ:壁を作成するレイヤの高さに拘束
・壁の高さ(レイヤ設定):レイヤに設定されている壁の高さに拘束
・各レベルタイプ:同一もしくは一つ上のストーリに含まれるレベルタイプに拘束

高さ基準(上)の変更

6. 最後にオフセット(上)を変更します。現在指定されている高さ基準(上)よりも上下にオフセットしたい場合に数値を入力します。数値の正負によってオフセットされる方向が変わります。

  • 正の数値:壁上部を上側にオフセット
  • 負の数値:壁上部を下側にオフセット

オフセット(上)の変更

壁の高さをストーリのレベルタイプに拘束させると、階高変更やレベル高さの変更に伴って、壁の高さが自動調整されます。

実践OpenBIM

12. SAVE-建築との連携

12-3. まとめ

PAL計算において重要なパラメータ(結果に表れる変数)は、形状、向き、材料、開口部情報、地域など多くあり、最適解を建物に投影しようと考えた場合、人力作業には限界があります。

提出書類の作成のみならず、PAL計算を建物のスペック向上の為のシミュレーションと捉えるなら、短時間で正確な数値を得られることが必須であり、コンピューターの支援が重要であるといえます。

今回の連携では、形状データだけでなく、連携の為の情報(壁の名前)が”無理なく”渡ることが確認できました。“無理なく”というのは、Vectorworksの従来よりある「名前」を設定する欄に、コミュニケーションの為の情報を書き込み、PAL計算サイドで解釈するという一連の流れです。

「必要なデータが正確に渡る」こと、そしてそれを「便利に利用する」こと、データ連携と、介在する関係者同士でのコミュニケーション連携が上手く機能した例でした。

 

協力
株式会社建築ピボット

使用アプリケーション
SAVE 建築

SAVE-建築の詳細は、株式会社建築ピボットまでお問い合わせください。

Architect解説講座

第1回「ストーリ」

ArchitectDesigner

1.2.4 2階のストーリ作成

1. 基礎や1階のストーリを追加したときと同様に、新規ボタンをクリックします。新規ストーリダイアログが表示されます。

新規ストーリダイアログ

2. 各種パラメータを以下のように設定し、OK ボタンをクリックします。

  • 名前:「2F」
  • レイヤ名:「後記号」「2F」
  • ストーリの高さ:「3450」
  • 作成するレイヤ:「スラブ-2F」「床-2F」「天井-2F」

新規ストーリダイアログ

3. 「2F」という名前のストーリが作成され、オーガナイザダイアログ内の右側にプレビューが表示されます。

オーガナイザダイアログ

実践OpenBIM

11. 建築ピボットに聞く

竹口:
開発初期は色々と大変だったのでは。

長谷川:
販売開始直後から環境意識の高いユーザー様に積極的に利用していただき、建設的なご意見をいただきました。 その意見を取り入れ、ユーザー様とともに作り上げることでより良いものになったと思います。

竹口:
顧客志向の開発ですね。

井出:
今も続けていますが、ユーザーさんへ、機能や使い勝手のヒアリングによく行きました。しっかりと意見を頂いたことが、製品開発へフィードバックされています。


長谷川:
それから、啓蒙活動にも力を入れております。 先週も、弊社のユーザー様でなくとも参加いただける、省エネに関する勉強会(省エネ勉強会)を開催いたしました。
弊社の活動や製品が、環境負荷低減に少しでも寄与できればと考えております。


竹口:
今後のBIM連携に関して、感じることは。


村松:
モデリングを行ないながら、意匠デザインの把握と省エネ性能の確認を同時に行なえることが3D(BIM) のメリットだと感じます。
例えば、外皮の熱特性を可視化することで、設計段階で省エネ性能に気がつくことができ、断熱を強化しよう、庇を設置しよう、といった設計フィードバックが可能になります。

断熱性能の可視化-1

断熱性能の可視化-2

インタビュー風景

長谷川:
現在は一方通行で IFC を受けて解析して、という流れですが、今後は IFC で書き出して、モデラーに返せるような開発をしていきたいです。

竹口:
ありがとうございました。
それでは次回、Vectorworks と SAVE-建築の IFC 連携となりますので、よろしくお願いします。

構造システムグループ