Vectorworks 2014から、内部開発言語としてPythonを使うことができるようになりました。Pythonは標準で様々なことを行うことができます。
その1つとして、サーバ上の情報を取得するライブラリがあります。オンライン地図ツールは、Google Mapsの地図画像を取得し、Vectorworks上に表示するプラグインです。 “オンライン地図 プラグイン” の続きを読む
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メインテナンス日時
2013年12月21日(土)11:00〜16:00
※状況により時間が前後する可能性があります。
Architect解説講座
第6回「ビューポート」






6.1 シートレイヤに作成
シートレイヤ上に作成するビューポートは、主に平面図や立面図などを作成するために使います。ここでは、シートレイヤ上に平面図を配置してみます。
シートレイヤとは
2020年9月24日に「シートレイヤとは」をテーマにWEB勉強会を開催しました。シートレイヤ・ビューポートに関するご紹介を行った、当日の動画を公開しています!
詳細はこちらからご確認ください。
第2回 Landmark勉強会 「シートレイヤとは」
6.1.1 準備
1. こちらより今回使用する Vectorworks ファイルをダウンロードしてください。
2. ダウンロードしたファイルを解凍し、「ビューポート.vwx」をVectorworks で開きます。
3. 開いたファイルにはすでにストーリを設定してあります。ストーリについてはこちら。
4. アクティブレイヤは、デザインレイヤ「1F-壁・スペース」がアクティブになっています。
実践OpenBIM
13. IFCカスタムプロパティセットを使う
■IFC 互換のレコードフォーマットの作り方
カスタムプロパティセットを使うにまず、IFC形式のどのようなデータを取り扱うか定義するVectorworksのレコードフォーマットを作る必要があります。
□レコードフォーマット、プロパティセットの名前
レコードフォーマットの名前がカスタムプロパティセットの名前となります。
「VwPset_」もしくは「ePset_」で始める、あるいは、Model View Definition (MVD)やmodel Exchange Requirement (ER)で定義されたものとすることを推奨します。
名前の大文字小文字は区別され、スペースは使わず、必用ならばアンダースコアを利用します。
下の例では、レコードフォーマットの名前を「ePset_MyDataExchange」としています。
□レコードのフィールド
レコードフォーマットにフィールドはいくつあってもかまいません。
各フィールドは、フィールド名とフィールド値で記述されます(Vectorworksヘルプのレコードフォーマットの作り方参照)。
IFCとの互換を保つには、ユーザーが定義するフィールド名は、必ずIFCの値(IfcValue)を特定するもうひとつのフィールドと次いで用意する必要があります。
そして、それぞれ同じフィールドタイプとします。
例えば、フィールド名「Reference」がタイプ「Text」のとき、フィールド名「IfcIdentifier」がタイプ「Text」と続きます。
フィールド名「IfcIdentifier」はどのような型の値が使われるかを表し、この例では、単純なテキストのID文字(IfcSimpleValue:Ifcdentifier)です。
レコードフォーマットのフィールドを定義する際に、デフォルト値を設定できます。デフォルト値の設定は任意ですが、数値フィールドの時だけは、少なくとも0と入れておく必要があります。
IFCフィールドのデフォルト値は、カスタムプロパティセットに変換されるときは無視されます。
□様々なIFC値のタイプ
フィールドに保持する情報にあわせて、単純な数字、真偽値、文字列、単純なラベル、計測値などからフィールドタイプ、IFC値のタイプを選ぶことができます。
Vectorworksでこれらは、 「Integer」「Boolean」「Text」「Number」として表現されます(レコードフォーマットの作り方参照)。IFC値のタイプを示すフィールド名は、IFCの仕様に定められている様々な値のタイプ(IfcValue)に基づいて決めます。この仕様には次のようなものが含まれます。
- IfcSimpleValue (These are the most common and cover most user cases):
- IfcInteger (Integer) – a simple whole number ranging from -32,7568 to 32,767
- IfcReal (Number: General or Decimal)
- IfcBoolean (Boolean) – also known as TRUE or FALSE
- IfcLogical (Boolean) – similar to Boolean, but can include a value of “UNKNOWN”
- IfcIdentifier (Text) – a simple text ID string, usually a mix of alphanumeric characters and symbols
- IfcLabel (Text) – a simple text name string, usually a mix of alphanumeric characters
- IfcText (Text) – a descriptive text field string of up to 255 characters
- IfcMeasureValue (a complete list can be found in the IFC2x3 TC1 specification):
- IfcAreaMeasure (Number: Dimension Area)
- IfcLengthMeasure (Number: Dimension)
- IfcMassMeasure (Number: General or Decimal)
- IfcThermodynamicTemperatureMeasure (Number: General or Decimal)
- IfcTimeMeasure (Integer or Number:General)
- IfcVolumeMeasure (Number: Dimension Volume)
…
- IfcDerivedMeasureValue (a complete list can be found in the IFC2x3 TC1 specification):
- IfcEnergyMeasure (Number: General or Decimal)
- IfcIlluminanceMeasure (Number: General or Decimal)
- IfcPowerMeasure (Number: General or Decimal)
- IfcThermalTransmittanceMeasure (Number: General or Decimal)
- IfcTimeStamp (Integer or Number:General)
- IfcLuminousIntensityDistributionMeasure (Number: General or Decimal)
…
□レコードフォーマットの保存
全てのフィールドの対を設定したら、OKボタンをクリックしてレコードフォーマットをファイルに記録します。このレコードフォーマットはリソースブラウザの、レコードフォーマットの箇所で見ることができます。これは、リソースブラウザの取り出し、取り込み機能を使って、他のファイルと共有できます。
Architect解説講座
第5回「壁とスラブの取り合い」






5.1.2 壁スタイルの確認
まずは壁スタイルを確認します。
1. リソースブラウザ内の壁スタイル「外壁」の上で右クリックをします。コンテキストメニューが表示されます。
2. 編集を選択します。壁スタイルの設定ダイアログが表示されます。
3. 各構成要素は以下の通り設定されています。
- 外壁仕上
- 厚み:13mm
- クラス:壁-外壁仕上
- コンクリート増し打ち
- 厚み:10mm
- クラス:壁-コンクリート増し打ち
- コンクリート躯体
- コア
- 厚み:200mm
- クラス:壁-コンクリート躯体
- 断熱材
- 厚み:40mm
- クラス:壁-断熱材
- 空気層
- 厚み:45mm
- クラス:壁-空気層
- 石膏ボード
- 厚み:12.5mm
- クラス:壁-石膏ボード
- クロス
- 厚み:0.5mm
- クラス:壁-クロス
4. 確認できたら、キャンセルボタンをクリックして閉じます。
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【重要】OS X 10.9 Mavericks への対応状況
昨日、OS X 10.9 Mavericks がリリースされました。
A&A取扱製品の対応状況については、こちらをご覧ください。
Architect解説講座
第4回「スラブツール」






4.1.3 高さの設定
続いて、スラブの高さを設定します。
1. スラブの設定ダイアログの配置オプションタブを選択します。
2. 各パラメータを設定することで、作成するスラブの高さやオフセットを指定することができます。ここでは、以下のように設定し、OK ボタンをクリックします。
- 高さ
- 起点参照レイヤ(Z):「スラブ」
- レイヤZからの起点オフセット:「0」
- クラス:「<アクティブクラス>」
- テクスチャ:「構成要素のテクスチャを使用」
BIMで建築モデルを作成する場合は、ストーリを利用する場面が多くなると思います。
そのとき、起点参照レイヤをストーリレイヤにしておくと、ストーリの移動に伴ってスラブの高さも自動的に調整することができます。
Architect解説講座
第3回「壁結合」






3.1.2 T字結合
T字結合は、一方の壁にもう一方の壁が突き合わせる形で結合される状態を意味します。この結合は、外壁と内壁の結合などで使われる場合が多いでしょう。T字結合では、1 回目にどちらの壁をクリックするかが重要です。
1. 「壁結合_単純壁_T字結合.vwx」を開きます。
2. ツールセットパレットの建物グループに入っている壁結合ツールを選択します。
3. ツールバーのT字結合モードと包絡結合モードを選択します。
4. T字の垂直部分に該当する壁カーソルをあわせます。壁が赤くハイライト表示されたら 1 回目のクリックをします。
5. T字の水平部分に該当する壁にカーソルをあわせ、壁が赤くハイライト表示されたら 2 回目のクリックをします。
6. 壁がT字に包絡結合されます。
7. ツールバーの突き合わせ結合モードを選択します。
8. T字の垂直部分に該当する壁カーソルをあわせます。壁が赤くハイライト表示されたら 1 回目のクリックをします。
9. T字の水平部分に該当する壁にカーソルをあわせ、壁が赤くハイライト表示されたら 2 回目のクリックをします。
10. 壁がT字に突き合わせ結合されます。
Architect解説講座
第2回「壁ツール」






2.1.2 厚みと属性の設定
まずは、壁の厚みを設定します。
1. ツールセットパレットの建物グループに入っている壁ツールを選択します。
2. ツールバーの設定ボタンをクリックします。壁の設定ダイアログが表示されます。
3. 情報タブの全体の厚みに「200」と入力します。
4. 壁属性の編集ボタンをクリックします。壁の属性ダイアログが表示されます。
5. このダイアログでダブルライン全体の面や線の属性を設定することができます。ここでは、以下のように設定し、OK ボタンをクリックします。クラス属性は使いません。
- 面
- 面のスタイル:「カラー」
- 面の色:「黒」
- 線
- 線のスタイル:「カラー」
- 線の色:「黒」
- 線種:「0.05」
- 不透明度:「50」
- 壁の端部:「壁線の属性を使用」
6. 壁の設定ダイアログに、設定した壁のプレビューが表示されます。
なお、壁の属性ダイアログで面や線などの「クラス属性」にチェックを入れた場合、上記設定はできず、壁オブジェクトに割り当てられるクラスの属性が適用されます。
実践OpenBIM
12. SAVE-建築との連携
スペースへ変換します。
一連の作業をより詳細にご覧になりたい方は、「BIM実践講座」や、「Open BIM : CADWe’ll TfasIVとの連携」をご覧下さい。
スペースに変換されました。
アングルを変えて確認します。
すべての階を同様の方法でスペース化しました。
壁や建具、柱をモデリングしていきます。
Architectの専用ツール、専用コマンドを活用します。
◎POINT-1 !!
ここで、「SAVE-建築」にデータを渡す際のポイントを紹介いたします。
「SAVE-建築」側で建築外皮の情報を自動取得し、PAL計算用の情報として処理します。 その際、壁が柱で分断されていると、設定項目が煩雑化し、作業の省力化がなされません。
Vectorworks側では、壁のみ、または柱を壁が貫通したモデルを作成すると、SAVE-建築側で効率良く作業を行なうことが可能です。(詳細は、SAVE-建築側の説明を参照下さい)
柱を貫通した壁の配置
柱をハイライト表示
今回は、壁が柱を貫通するモデルとして作成しました。
( 意匠設計において、柱位置は重要な要素となります。モデリング後のデータ利用によって、柱と壁の取り合いは修正可能です。)
◎POINT-2 !!
作成した壁オブジェクトに名前を付けておきます。 これは、「SAVE-建築」の層構成設定ダイアログにて、設定しやすくするためです。
詳しくは、「SAVE-建築」の材料設定をご覧下さい。
Architect解説講座
第1回「ストーリ」






1.1 ストーリの考え方
建物には各階の高さと、各階におけるさまざまな仕上げレベルが存在しています。Vectorworks Architectでは、これらのFLや仕上げレベルを明示的に設定し、モデリングのガイドとして使用することができます。
1.1.1 ストーリとストーリレイヤ
ストーリは1つの階を意味し、ストーリレイヤは1つの階に含まれるさまざまな仕上げレベルを表します。
ストーリレイヤは各ストーリに関連付けられるため、ストーリの移動に伴ってストーリレイヤも自動的に移動します。
1.1.2 ストーリの高さとレベルタイプ
2階を例にとってみます。2階のFLが「3,000mm」として、FLの基準をスラブ上端だとします。その場合、まず2階のストーリを高さ「3,000mm」に作成し、2階に含まれるストーリレイヤのうち、スラブのレベルを「+0mm」に設定します。こうすることで2階のFL基準をスラブとし、高さを「3,000mm」にすることができます。さらに、床仕上げが「2階FL+100mm」だとすると、床仕上げのストーリレイヤを「+100mm」として作成します。
つまり、ストーリ自体の高さはGLからの絶対値として設定し、ストーリレイヤは所属するストーリの高さからの相対値として入力します。ストーリレイヤの高さを後から変更することはできますが、ストーリ自体の高さは変わらず、ストーリ内の相対的な位置関係だけが変更されます。
実践OpenBIM
11. 建築ピボットに聞く
井出:
中規模でグレードの高いオフィスの設計で、SAVE-建築が活用されたと聞いています。 全面ガラス張りのデザイン性の強いオフィスでしたが、建築材料や庇の形状確認などを通して、環境性能の高いオフィスであることを、設計段階で確認しております。
竹口:
SAVE-建築の特徴が見えてきたような気がします。 今までの省エネ設計や計算は設備設計者の領域であったように思われていますが、SAVE-建築は、建築における環境性能が決定する最初期の段階、つまり意匠設計時に使えるように開発されたということですね。
村松:
私達が提唱したいのは、意匠設計からの省エネ解析です。
BIMではフロントローディングが叫ばれておりますが、BIMを積極的に導入しようとする人の意識と、省エネのフロントローディングは近い関係にあるように感じます。
竹口:
BIMの普及とともに、需要は拡大していきそうですね。
村松:
平成22年の省エネ法改正では、300m²以上が届出の対象となったため、ほとんどのビル建築が届出対象となりました。
それまでは省エネ解析は努力義務でしたが、法改正によりニーズは拡大しました。
しかし、今年の省エネルギー基準の改正もあり、設計者や届出業務を担当する企業や部署では対応に追われているのが現状です。
一方で、金利優遇などのインセンティブ制度を設けて、(アメとムチの政策で)環境性能を底上げしていこうという政府の方針があります。
CASBEEによる評価も、まだ一部の自治体に限られていることから、全国的に需要が拡大していくのはこれからと考えております。