Architect解説講座

第11回「スペースの設定」

ArchitectDesigner

11.6 スペースのラベル設定

スペースに面積や室名の情報を表示するオブジェクトをスペースラベルと言います。

11.6.1 スペースラベルの設定

スペースラベルの種類やクラス割り当てを設定します。

  • ラベルを表示:スペースラベルを表示するにはチェックを入れます。
  • クラス:スペースラベルに割り当てるクラスを選択します。「<スペースのクラス>」を選択するとスペース自体に割り当てられるクラスがラベルにも割り当てられます。
  • ラベルシンボル:スペースラベルの種類を選択します。
  • ラベル角度:スペースラベルを傾ける際に角度を入力します。
  • フィールド一覧:選択したスペースラベルに含まれる文字列に対し、どの情報を表示するかを表します。フィールドを選択するとラベルのプレビューに表示される文字列が赤くハイライト表示されます。
  • フィールドの書式:フィールド一覧で選択した文字列に、表示させるスペースの情報を選択します。
  • ラベルの管理:スペースラベルを編集したり、追加したりする際に使います。ここで追加したスペースラベルは、アクティブファイルのみ有効です。
  • デフォルトとして保存:設定したスペースラベルをどのファイルでも使えるように、デフォルトラベルとして保存します。

スペースのラベル設定カテゴリ

Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第3回

■終わりに

さあ、いかがでしたでしょうか?

全くはじめて3次元を使ってみたという方、難しかったですか?
思ったより簡単、でももう少しCGらしくしたいし、内観も作り込みたいなぁ、とお感じでしょうか?
いろいろな感想をお持ちと思います。

内観も欲しいなあ、という方は白モデルのインテリア配置はそれほど難しくありません。
キッチンカウンターなどは柱状体、階段は板状の柱状体を高さを変えて配置するだけでもいいです。
ベランダに手摺が欲しくなったりしたら、柱状体の組み合わせで作成できます。
挑戦してみてください。基本は今回の連載と同じです。

参考パース 内観シンプル

でも、もっともっと簡単な方法があるんですよ。
それはですね、Vectorworks ArchitectDesignerには、階段、手摺、キッチン設備、窓、ドアなど、3次元のパーツがたっぷり入ったライブラリが付くからです。
どんなライブラリかは、カタログPDFをダウンロードしてみたり、当社のwebにあるArchitectやDesignerの紹介ページなどを見てみてくださいね。
室内用だけではなく、屋外用のエクステリアもたくさん収録されてますよ。

キッチンテーブルセット、レンジフード、手摺付きの階段やユニットバス、便器、ドラム式洗濯機などのライブラリ素材を使ってレンダリングしたのが下図です。

参考パース ライブラリ使用

ガレージには入らないあの車も、実はライブラリに入っていたりします…

参考パース

Fundamentalsの3次元モデルの作成は簡単です。ぜひお試しください。
この連載で3次元モデルに興味が湧いた、もっといろいろやってみたい、と思った方はこのポータルサイトにある「Architect解説講座」や「BIM実践講座」に挑戦してみてくださいね。

全3回、お付き合いいただきありがとうございました。

Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第2回

四角形を選択した状態のまま加工メニュー>変換>3D多角形に変換を選択してください。

これで、ドアと同じようにさきほどの四角形は、高さをもつ枠になりました。
図形を選択状態のまま加工メニュー>シンボル登録を選択してください。

名前は玄関ドア、ダイアログの挿入点次にクリックする点としてください。シンボル登録ダイアログ

ダイアログ下にあるその他項目元の図形を用紙に残すのチェックは外しておいてください。

ダイアログを閉じたあと、四角形の下部中央を挿入点としてクリックします。
挿入点をクリックすると、作図したドアがシンボル登録されます。

ドア挿入点

次図を参考に1Fにドアを配置してみてください。

ドア配置画面

配置が終ったらモデル作成は完成です!

今回はここまでです。
次回はいよいよ最終回。
全体をパース表示にします。
建物以外の情景についても触れます。お楽しみに。

Vectorworks

2次元ユーザーに贈る、3次元モデルの作成-第1回

5. 屋根を作成

屋根の作成方法はいろいろありますが、もっとも簡単に作成するには、屋根作成コマンドを使います。
2Fレイヤで使った切り欠きした多角形を編集メニュー>コピーでコピーします。

屋根レイヤに移動して、編集メニュー>ペースト(同位置)で、配置します。

配置(作成)した多角形を選択します。
モデルメニュー>建築>屋根作成を選んでください。
表示されたダイアログ内の設定は次のとおりです。
軒の種類:垂直
屋根の厚み:140mm
屋根勾配:30
耐力壁(軒桁)高さ:0mm
壁外壁から軒先の距離:300mm
元の図形を残す:チェックは外します。

屋根作成ダイアログ

耐力壁(軒桁)高さが0(ゼロ)っておかしくない?と思われるかもしれません。
今回は、屋根を屋根レイヤという別のレイヤに作成していることがヒントになります。
1F、2F、屋根レイヤの各レイヤを作成するときに、壁の高さとしてすでに高さ方向の値が入力されていますよね。
つまり、2Fで高さ0のレベルに平たい3D多角形を描いても、2Fレイヤにはすでに3300mm(基礎レイヤ+1Fレイヤの高さ)の高さが与えられているので、3次元モデルにしたときには、描いた3D多角形は3300mmの高さにあるということです。
同じように屋根もすでに6300mmの高さが0レベルにあるレイヤなので、耐力壁(軒桁)高さが0(ゼロ)でよいのです。

OK ボタンをクリックすると、寄せ棟屋根が出来上がり。

屋根作成後画面

寄せ棟を切り妻に変更したり、軒の出を変更可能なんですが、詳しくはマニュアルを見てくださいね。

軒の出変更比較

Architect解説講座

第10回「図面枠と表題欄」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

10.3.4 レコードフィールドの扱い

今回レコードフォーマットを作成し、レコードフィールドを設定しました。

このとき、「P_」で始まる項目名がプロジェクト全体の項目を表し、「S_」で始まるものが各シートごとの項目を表します。設定したレコードフォーマットの分だけ、表題欄の編集ダイアログに表示させることができるので、皆さんのオリジナル図面枠を作成することができます。

「P_」や「S_」がついていない場合は、表題欄の編集ダイアログが下のようなタブのないものになります。

頭文字のないレコードフィールド

タブのない編集ダイアログ

お知らせ

【更新】サーバーメインテナンスのお知らせ【2014/2/28】

【更新】
予定よりも時間がかかってしまいましたが、先ほど、メインテナンスが終了いたしました。ダウンロードリンク切れなどがありましたら、お手数ですが、bim@aanda.co.jpまでご連絡下さい。

本日、17:30よりサーバーメインテナンスを行います。
メインテナンス中はダウンロード機能が停止しますのでご注意ください。
終了時間は18:00を予定しています。

ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承ください。

Architect解説講座

第9回「断面ビューポートの設定」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

9.3.2 ビューポートに表示

断面線オブジェクトはデザインレイヤだけでなく、ビューポートにも表示させることができます。平面図などで断面位置を表示したい場合などに使います。

 

1. ナビゲーションパレットで、アクティブレイヤをシートレイヤ「Sht-2 [立断面図]」にします。

ナビゲーションパレット

2. 断面ビューポート「B-B’断面図」を選択し、データパレットの断面線表示ボタンをクリックします。断面線表示ダイアログが表示されます。

断面線表示ダイアログ

3. ビューポートタブで「1F平面図」にチェックを入れます。

ビューポート「1F平面図」にチェック

4. アクティブにするボタンをクリックすると、ビューポート「1F平面図」の注釈に入り、断面線オブジェクトが選択された状態になります。

ビューポート「1F平面図」の注釈編集画面

5. 書類ウィンドウ右上のビューポート注釈の編集を出るボタンをクリックすると、シートレイヤに戻ります。

シートレイヤ「Sht-1 [平面図]」

このように、断面ビューポートの各種設定を使うと、クラスや構成要素を使った表示形式を選択できます。また、断面線オブジェクトもデザインレイヤだけでなく、シートレイヤに表示させるなど、自由に表示場所を決めることができます。

Architect解説講座

第8回「ビューポートの設定」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

8.3.3 デザインレイヤビューポートの優先設定

レイヤの設定同じように、ビューポートにデザインレイヤビューポートが表示されている場合、どのクラス属性を優先的に表示するかを決めることができます。

 

1. まず、デザインレイヤビューポートの設定を確認してみます。ナビゲーションパレットでデザインレイヤ「家具レイアウト-1」をアクティブにします。

ナビゲーションパレット

2. テーブルセットが2つありますが、2つともデザインレイヤビューポートとして他のレイヤにあるオブジェクトをビューポートを使ってこのレイヤに表示させています。

デザインレイヤビューポートのレイヤ表示設定

3. まず、8.2.3 で設定したレイヤカラーを解除します。右側のテーブルセットを選択し、データパレットのレイヤボタンをクリックします。ビューポートレイヤを表示/非表示ダイアログが表示されます。

カラーレイヤの解除

4. デザインレイヤ「家具」のカラーレイヤ列をクリックし、OK ボタンをクリックします。

カラーレイヤの解除されたデザインレイヤビューポート

5. データパレットのクラスボタンをクリックします。ビューポートクラスを表示/非表示ダイアログが表示されます。クラス「家具」と「家具-テーブルセット」を表示する設定になっています。

ビューポートクラスを表示/非表示ダイアログ

6. クラス「家具-テーブルセット」を選択し、編集ボタンをクリックします。クラスの編集ダイアログが表示されます。

クラスの編集ダイアログ

7. グラフィック属性とテクスチャ設定を変更することができます。以下のように設定し、OK ボタンをクリックします。テーブルセットが白塗りつぶしに変更されます。

  • グラフィック属性
      • スタイル:カラー
      • 色:白

クラス属性の変更

 

クラス属性が変更されたデザインレイヤビューポート

8. シートレイヤ「Sht-1[平面図]」をアクティブにします。

ナビゲーションパレット

9. ビューポート「1F平面図」を選択し、データパレットのクラスボタンをクリックします。ビューポートクラスを表示/非表示ダイアログが表示されます。
クラス「家具-テーブルセット」を表示にします。

ビューポートクラスを表示/非表示ダイアログ

10. デザインレイヤビューポートの設定に以下を使用で、ビューポートクラスにチェックを入れます。

ビューポートクラスにチェック

11. プレビューボタンをクリックし、右側のテーブルセットの面の色が白に変更されるのが確認できます。

設定のプレビュー

12. 再度、ビューポートクラスのチェックを外し、クラス「家具-テーブルセット」を非表示にしたら、OK ボタンをクリックしてビューポートレイヤの表示/非表示ダイアログを閉じます。

設定を戻す

もとに戻ったビューポート

レイヤの優先設定では、対象のレイヤに含まれるすべての図形にカラーが反映されますが、クラスの優先設定では、デザインレイヤビューポートに含まれるクラスごとに属性を変更することができるため、きめ細かい表示カスタマイズが可能です。

ミニツール

よく使う縮尺 コマンド

Vectorworks が持っている縮尺設定は固定されたもので、一覧にない場合はカスタム設定として入力する必要があります。
よく使う縮尺コマンドは、1:30 や 1:150 などユーザがよく使う縮尺を登録し、デザインレイヤや、シートレイヤ上のビューポートに適用することができるコマンドです。 “よく使う縮尺 コマンド” の続きを読む

Architect解説講座

第7回「断面ビューポート」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

 

7.2.2 断面ビューポート作成

ここで作成する断面ビューポートはデザインレイヤ上に作成します。

1. ナビゲーションパレットを確認すると、アクティブレイヤ以外は非表示になっています。

ナビゲーションパレット

2. ビューメニューから断面ビューポートを作成を選択します。切断位置で1回ずつクリックし、切断方向を決めたらダブルクリックします。断面ビューポートを作成ダイアログが表示されます。

切断位置の指定

3. 各パラメータを以下のように設定し、OK ボタンをクリックします。

  • 作成するレイヤ:切断モデル

断面ビューポートの作成ダイアログ

4. アクティブレイヤが指定したデザインレイヤに切り替わり、作成された断面ビューポートが表示されます。

作成された断面ビューポート

5. フライオーバーツールで切断されたモデルを確認できます。

フライオーバーツールによる視点変更

7.1で断面の表示設定を変更した場合、その設定内容が反映されますが、ここでは初めて断面ビューポートを作成した状態を示しています。

ミニツール

オンライン地図 プラグイン

Vectorworks 2014から、内部開発言語としてPythonを使うことができるようになりました。Pythonは標準で様々なことを行うことができます。
その1つとして、サーバ上の情報を取得するライブラリがあります。オンライン地図ツールは、Google Mapsの地図画像を取得し、Vectorworks上に表示するプラグインです。 “オンライン地図 プラグイン” の続きを読む