Architect解説講座

第9回「断面ビューポートの設定」

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9.3.2 ビューポートに表示

断面線オブジェクトはデザインレイヤだけでなく、ビューポートにも表示させることができます。平面図などで断面位置を表示したい場合などに使います。

 

1. ナビゲーションパレットで、アクティブレイヤをシートレイヤ「Sht-2 [立断面図]」にします。

ナビゲーションパレット

2. 断面ビューポート「B-B’断面図」を選択し、データパレットの断面線表示ボタンをクリックします。断面線表示ダイアログが表示されます。

断面線表示ダイアログ

3. ビューポートタブで「1F平面図」にチェックを入れます。

ビューポート「1F平面図」にチェック

4. アクティブにするボタンをクリックすると、ビューポート「1F平面図」の注釈に入り、断面線オブジェクトが選択された状態になります。

ビューポート「1F平面図」の注釈編集画面

5. 書類ウィンドウ右上のビューポート注釈の編集を出るボタンをクリックすると、シートレイヤに戻ります。

シートレイヤ「Sht-1 [平面図]」

このように、断面ビューポートの各種設定を使うと、クラスや構成要素を使った表示形式を選択できます。また、断面線オブジェクトもデザインレイヤだけでなく、シートレイヤに表示させるなど、自由に表示場所を決めることができます。

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第8回「ビューポートの設定」

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8.4.2 その他オプション

 

・壁の構成を表示

構成要素を使った壁を表示している場合、このオプションのチェクを外すと構成要素を非表示にすることができます。チェックを入れると構成要素が表示されます。

構成要素を細かくクラス割り当てをした場合、ビューポートクラスの表示/非表示ダイアログでON/OFFすることもできますが、このオプションを使った方が素早く切り替えられます。

壁の構成を表示を解除

壁の構成が非表示になったビューポート

 

・グレイ表示レイヤを半透明に表示

このオプションは3D表示の際に効果的に使えます。グレー表示されたレイヤを半透明に表示し、レンダリングでもその設定が反映されるため、プレゼンテーションの一種としても活用することができます。

 

・白黒表示

色のついたオブジェクトを白もしくは黒として表示します。

今回のような構成要素に色付きのハッチングを施した場合も、このオプションを使うことで、素早く白黒表示に切り替え、印刷することができるようになります。

白黒表示にチェック

白黒表示になったビューポート

 

・文字の反転禁止

ミラー反転ツールなどを使って文字が反転した場合でも、このオプションにチェックを入れることで、文字が正しい方向に変わります。通常、ファイル設定>画面タブ>文字の反転禁止にチェックが入っているので、このオプションを使うことは少ないかもしれませんが、ファイル設定が変わってしまった場合でも文字を正しく表示するので、チェックを入れておいた方が良いでしょう。

 

 

今回は、ビューポートの設定だけで量が多くなってしまったので、断面ビューポートの設定は次回解説します。

ミニツール

よく使う縮尺 コマンド

Vectorworks が持っている縮尺設定は固定されたもので、一覧にない場合はカスタム設定として入力する必要があります。
よく使う縮尺コマンドは、1:30 や 1:150 などユーザがよく使う縮尺を登録し、デザインレイヤや、シートレイヤ上のビューポートに適用することができるコマンドです。 “よく使う縮尺 コマンド” の続きを読む

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第7回「断面ビューポート」

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7.2.7 まとめ

デザインレイヤ上の断面ビューポートは、モデルを任意の位置で切断し、かつ3Dビューで表示したいときに有効です。デザインレイヤ断面ビューポートはフライオーバーツールで自由に視点を変えることもでき、レンダリング方法を選択することができます。

クライアントに説明するときなどに活用することができるでしょう。

 

前回と今回で紹介したビューポートならびに断面ビューポートの設定は、それほど細かく説明しませんでした。次回は、それぞれのビューポートの設定項目について詳しく解説します。

ミニツール

オンライン地図 プラグイン

Vectorworks 2014から、内部開発言語としてPythonを使うことができるようになりました。Pythonは標準で様々なことを行うことができます。
その1つとして、サーバ上の情報を取得するライブラリがあります。オンライン地図ツールは、Google Mapsの地図画像を取得し、Vectorworks上に表示するプラグインです。 “オンライン地図 プラグイン” の続きを読む

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サーバーメインテナンスのお知らせ

以下の日時にサーバーメインテナンスをおこないます。
メインテナンス中はBIMlogにアクセスできませんのでご了承ください。

メインテナンス日時
2013年12月21日(土)11:00〜16:00
※状況により時間が前後する可能性があります。

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第6回「ビューポート」

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6.2.5 まとめ

同じインテリアユニットがモデル内にある場合は、デザインレイヤビューポートを複数作成し、それぞれの高さを調整することによって、インテリアユニットのモデルを一元管理することができます。もとのインテリアモデルを変更すると、すべてのデザインレイヤビューポートが更新されるため、インテリアモデルの修正作業の手間が削減できます。

また、シートレイヤビューポートと同じく、デザインレイヤの前後関係やクラス表示設定をビューポートごとに変更することができます。

 

次回は、断面ビューポートを解説します。断面ビューポートも今回のビューポートと同様にシートレイヤとデザインレイヤの両方に作成することができます。

実践OpenBIM

13. IFCカスタムプロパティセットを使う

■IFCカスタムプロパティーセットに値を割り当てる

これは、デフォルトのIFCデータセットに値を割り当てるのと同じ操作です。

1. カスタムPsetを選択して、適用欄をクリックします。Psetが割り当てられるとチェックマークが表示されます。

カスタムプロパティセットの適用

 

2. Psetが選択された状態で、選択されているデータセットの設定ペインに表示されているパラメーターに値を割り当てます。

パラメータの入力

 

3. OK をクリックしてオブジェクトにIFCデータを割り当てます。

選択されたIFCオブジェクトやエンティティのデータパレットにあるIFCデータボタン、あるいは、オブジェクトやエンティティを選択して建築・土木IFCデータを実行することで、後でデータの参照や編集ができます。

データパレット

 

以上のように、Vectorworksのオブジェクトにカスタムプロパティセットを割り当てることで、様々な情報をオブジェクトとともに渡すことができます。

今後IFCの流通が多くなってくると、こういったカスタム情報のやり取りの必要性が高まってきます。IFCのカスタム情報は、Vectorworksのレコードを活用すると覚えておいてください。

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第5回「壁とスラブの取り合い」

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5.2.5 取り合いの確認

シートレイヤ「断面確認」には断面ビューポートというオブジェクトが表示されています。断面ビューポートの説明は別の回でおこないますが、今回はこのビューポートの更新だけして、断面を確認してみましょう。

断面ビューポートが赤い破線で囲まれている場合、最新の状態でないことを表します。

未更新の断面ビューポート

1. 断面ビューポートを選択します。

断面ビューポートの選択

2. データパレットの更新ボタンをクリックします。

データパレットの更新ボタン

3. 断面ビューポートが更新され、壁とスラブの取り合いが反映されます。

断面ビューポートの更新

なお、今回設定した辺(境界)オフセットの場所は以下の通りです。選択する項目によってスラブの構成要素のオフセットが変わります。いろいろと試してみてください。

木造壁の構成要素と辺オフセット位置

 

次回はビューポートを解説します。主に、平面図やパースをシートレイヤに配置する際に利用します。また、デザインレイヤ上に配置するメリットもご紹介します。