お知らせ

さあ、Vectorworks 2021

本日! Vectorworks 2021がリリースされました。

最近の記事をご覧になっている方は、今回のバージョンの開発テーマ が「複雑な設計をシンプルにする」ということをご存知でしょう。このリリースでは、パフォーマンスの向上、BIM機能のアップグレード、最も使用されるツールの改善、シンプルなユーザーインターフェイスを提供します。

“さあ、Vectorworks 2021” の続きを読む

よくある質問解説講座

第18回「プロジェクト共有 – 操作編 2 – 」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

18-4. 図面作成・集計

プロジェクト共有のビューポート

 Vectorworksでは図面作成をする時、シートレイヤビューポートを使用します。
ビューポートを使うことで、図面間の連携が保たれ、変更の管理を行いやすくなります。プロジェクト共有でもビューポートを使用し、平面図、断面図、詳細図などの図面を作成します。

断面ビューポートを作成コマンドで断面図を作成すると、「断面スタイル」クラスが自動的に作成されます。「読み取り専用」以上の権限レベルを持つ人は誰でも断面ビューポートを作成し、このクラスを作成できます。
ただし、「断面スタイル」クラスの編集・削除を行えるのは権限レベル「プロジェクト」以上のメンバーだけです。

権限レベルが「レイヤ(制限付き)」以下の場合、既存のシートレイヤにのみビューポートを作成できます。新しいシートレイヤを作成する必要がある場合は、「レイヤ」以上の権限レベルが必要です。

また、ビューポートをレイヤ間で移動したり、図面タイトル・図番を変更したり、注釈での作業や、ビューポートのクロップ編集を行うには、ビューポートをチェックアウトする必要があります。

ビューポートの注意点

ビューポートの編集で注意すべきは、注釈への入力をしても、ビューポート自体はチェックアウトされないということです。つまり、2人のユーザが同時にビューポートの注釈を追加することができます。追加された寸法やテキストなどは、チェックアウトされ、自分のものになります。

ビューポートを「コンテナ」として捉えることができます。チームメンバー全員がコンテナに入り、コンテナ内の情報を個別にチェックアウトすることができます。自分以外のメンバーを締め出すことなく、複数の作業を同時に行える柔軟性を備えています。
ビューポート内の作業を自分一人に制限する必要があれば、ビューポートをチェックアウトします。

ビューポートと同様に、グループはコンテナとして働きます。各チームメンバーはグループに入り、グループ内の個々のオブジェクトを編集したり、新しいオブジェクトを追加したりすることができます。また、これらのオブジェクトはそれを作成または編集したユーザにチェックアウトされます。
ビューポートと同様に、グループ自体をチェックアウトすることで、グループ内への独占的なアクセスを実現することができます。

 

プロジェクト共有のワークシート

Vectorworksでの集計はワークシートを使用します。
ワークシートはリソースですが、「レイヤ/リソース」 ではなく「レイヤ(制限付き)」以上の権限レベルで、ワークシートの作成、編集、削除を行えます。
また、既存のシートレイヤにワークシートを配置することも可能です。

Vectorworksのワークシートとオブジェクトは双方向の関係です。

ワークシートを変更すると、集計されているオブジェクトのジオメトリやデータが変更されます。(読み込みのみのレコードはワークシートから変更できません。)
そのため、オブジェクトに影響を与えるワークシートを変更するには、対象のオブジェクトをチェックアウトする必要があります。

例えば、一覧表に集計されているドアの適切な耐火等級を反映させる場合、ドアと壁がチェックアウトされている必要があります。必要な図形がチェックアウトしていない場合は、チェックアウトを促すダイアログが表示されます。

プロジェクト共有ではワークシートに関しても、変更や更新をチーム内で把握できるルールを設定してください。

ビューポートの更新やワークシートの再計算にチェックアウトは必要ありません。
チームメンバーは権限レベルに関係なく、ワーキングファイル内のビューポートを更新したり、ワークシートを再計算したりできます。
つまり、権限レベルが「読み取り専用」のユーザでも、すべてのビューポートとワークシートを更新して最新の情報を表示し、図面の作成・集計を行えます。

図面ラベルの修正は、図面ラベルを選択してオブジェクト情報パレットの図面タイトル図番を使用してビューポートごとに行えます。これは、「レイヤ(制限付き)」以上の権限レベルで行うことができます。

 

18-5. パブリッシュの設定

パブリッシュの機能も、通常のVectorworksファイルと同様です。プロジェクト共有のすべての権限レベルでワーキングファイルからパブリッシュコマンドを使用できます。(読み取り専用を含みます)

最新の情報がプロジェクトファイルに反映されるように、すべてのワーキングファイルがプロジェクトファイルに反映していることを確認してください。パブリッシュを行うワーキングファイルも同様に更新しください。

基本的には、単一のプロジェクトファイルで作業することを推奨しますが、出力用のファイルが必要になる場合もあります。出力用ファイルは、図面作成のために用意される別ファイルです。
モデルファイルと出力用ファイルとを併用し、すべてのシートレイヤは出力用ファイルで作成されます。(出力用ファイルのすべてのデザインレイヤはモデルファイルから参照)。

この場合、モデル・出力用ファイルは両方ともプロジェクトファイルにして、チームメンバーがそれぞれ2つのファイルにアクセスできるようにしてください。
ファイル管理の責任は増えるかもしれませんが、この分割により、多数のシートレイヤによるファイルサイズ・パフォーマンスの問題を緩和できます。

 

18-6. その他

2021年に、Cloud Services上でプロジェクト共有が可能になりました!
詳細は以下記事にてご確認ください。

 

お知らせ

Countdown 2021:コラボレーションの改善は、私たちをより良い関係へと導く

Vectorworks 2021のリリースまでに、イチオシの機能をご紹介する「Countdown 2021」も今回が最終回となりました。
効率よく作業を進めていく上でなくてはならない、コラボレーション機能の改善点についてご紹介します。

“Countdown 2021:コラボレーションの改善は、私たちをより良い関係へと導く” の続きを読む

お知らせ

Vectorworksオープンキャンパスおよびセミナーの開催について

新型コロナウイルス感染拡大防止の対応といたしまして、お客さま、および従業員の健康や安全面を第一に考慮し、対面型のイベントセミナーおよび勉強会の開催および出展を、当面の間、中止もしくは延期させていただきます。

“Vectorworksオープンキャンパスおよびセミナーの開催について” の続きを読む

お知らせ

第3回目「Vectorworks Landmark WEB勉強会」開催のお知らせ

Vectorworks Landmark の機能を中心に、ユーザのみなさまからご質問いただく機能をWEB上で操作してご紹介する「Vectorworks Landmark WEB勉強会」を、12/22(火)に開催いたします。
第3回目のテーマは、複数の植物を指定した割合で配置できる機能「ランドスケープエリア」です。

“第3回目「Vectorworks Landmark WEB勉強会」開催のお知らせ” の続きを読む

お知らせ

Countdown 2021:3Dモデリングの機能強化は、より速い設計を可能にする

Vectorworks2021のリリースまでのカウントダウンが始まりました!
本ブログでは、来年1月13日、リリース日までの毎週金曜日に、イチオシの新機能をピックアップしてお届けします。
本日の項目は、「3Dモデリング機能の改善により、マウスのクリック数が半分になる

“Countdown 2021:3Dモデリングの機能強化は、より速い設計を可能にする” の続きを読む

お知らせ

【事例】葉脈の庭:ある会社がいかに高級マンションに命を吹き込んだか

Vectorworksは新しいバージョンのリリースのために、Architect、Landmark、Spotlightの各プロダクトのイメージ画像を世界中から選出します。
Vectorworks Landmark 2021のシグネチャーイメージには、株式会社プレイスメディアが手がけたランドスケープデザインが、はじめて日本から起用されました。
今回は、世界に向けて発信された裕沁庭デザインの記事をご紹介します。

“【事例】葉脈の庭:ある会社がいかに高級マンションに命を吹き込んだか” の続きを読む