よくある質問解説講座

第19回「プロジェクト共有 – 質問編 -」

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これまで3回にわたり行なってきた「プロジェクト共有」の解説ですが、今回で最後になります。ここでは「プロジェクト共有に関するよくある質問」をご紹介します。

これまでの記事

19-1. プロジェクトファイルの作成について

Vectorworksファイルをどのタイミングでプロジェクト共有に設定しますか?

ワーキングファイルと通常のVectorworksファイルの操作は、基本的に変わりません。また、プロジェクトやプロジェクトチームの最小または最大サイズの条件もありません。

Vectorworksファイルをプロジェクトファイルに変更するための特別な設定は必要ありません。変更の判断基準は、「複数の人がファイル内の情報にアクセスして編集する必要があるかどうか」です。そのため、プロジェクトの展開方法によって、プロジェクトファイルを作成するタイミングが異なります。

例えばプロジェクトの概念設計を1人で行う場合、プロジェクトファイルは必要ありません。概念設計の完成後、3人のチームが結成された時には、概念設計で使用したVectorworksファイルをプロジェクトファイルにすることで、チームメンバーとデザインの進展を継続できます。

 


プロジェクト共有を使用するための必要動作環境は何ですか?

プロジェクト共有の動作環境は、通常のVectorworksの動作環境と同じです。
最新の動作環境はこちらをご覧ください。

 


SMBとAFPネットワークプロトコルのどちらを使用するか、どのように決めれば良いですか?

使用しているサーバとコンピュータの設定によって異なります。どちらも同じプロトコル(AFPかSMBか)を使用しなければなりません。

AppleはmacOS10.13でAFPプロトコルを非推奨にしました。macOSの新しいバージョンを使用している場合は、SMBを使用する必要があります。Windowsコンピュータとサーバでは、SMBを選択する必要があります。


 

19-2. プロジェクト共有の管理について

プロジェクト共有を行うにあたり、クラウドベースのストレージを使用するか、サーバにVPNで接続して使用するか、どのように判断すれば良いですか?

クラウドベースのストレージとVPNは両方ともインターネットの速度に依存しますが、一般的にはVPN経由でサーバに接続する方がはるかに遅くなります。

 


特定の変更を誰が行ったか、どうすれば分かりますか?

プロジェクト共有ダイアログの作業履歴では、特定のユーザのすべての変更や、特定のレイヤに変更を加えたユーザを確認できます。

レイヤやオブジェクトをチェックアウト・編集・リリースするときにはコメントを追加できます。コメントを検索することもできるので、有用なキーワードを入れておくことをおすすめします。

 


プロジェクトファイルを通常のVectorworksファイルに戻せますか?

可能です。
ファイル複製を保存(注:別名で保存ではない)を選択すると、ワーキングファイルを通常のVectorworksファイルに変更できます。元のプロジェクトは、任意にアーカイブにしたり、削除したりします。

VWXW形式ではなく、Vectorworksファイル形式(VWX)で保存します。

 


サーバ上にプロジェクトファイルを作成した後、クラウドストレージに移動して他の人共有できますか?

可能です。
プロジェクトファイルをクラウドベースのストレージに移動しても、他の人と共有できます(コピーではありません)。

プロジェクトファイルは、サーバ上かクラウドベースのストレージシステム上のどちらかで共有する必要があります(両方ではありません)。

 


現在レイヤをチェックアウトしているユーザの権限レベルを変更できますか?

可能です。
ただし、権限レベルが変更される前に変更を反映し、オブジェクトやレイヤをリリースしてください。

 


チームメンバーの権限レベルを変更するとどうなりますか?

ワーキングファイルの変更を反映していない状態で権限レベルを変えると、そのユーザはこれまで行った作業をプロジェクトファイルに反映できなくなります。

情報の損失を防ぐために、チーム内での「適切なコミュニケーション」は権限レベル管理に必要不可欠です。


オブジェクト・レイヤをチェックアウトしているユーザを削除するとどうなりますか?

オブジェクトとレイヤはチェックアウトされたままになります。

そのユーザのワーキングファイルに反映されていない変更がある場合は、新しいワーキングファイルを開いて(ユーザが再びプロジェクトに追加されます)、元のワーキングファイルに戻り、変更を反映してすべての情報をリリースします。

強制的な変更を含む、すべての管理責任と同様に、チーム内のコミュニケーションが鍵となります。

 


管理者権限リリースとは何ですか?

管理者権限リリースは、他のユーザの独占的なアクセス権を強制的にリリースします。
その時、そのユーザがワーキングファイルでチェックアウトし、行った操作は反映されません。

 


ユーザ名はどのようにして決定されますか?

プロジェクト共有のユーザ名は、操作するコンピュータのログイン名によって決定されます。

 


同一のユーザ名は存在しますか?

オフィスで 「user」や 「admin」などの一般的なコンピュータのログイン名を使用している場合、同じユーザ名や重複したユーザ名が作成されます。

これを避けるためには、オフィスのプロトコルを変更して、各コンピュータに固有のログイン名を与えます。

 


ユーザがプロジェクトファイルが存在する場所にアクセスするためには、どのようなネットワーク権限が必要ですか?

ユーザは、読み出し、書き込み、名前の変更、削除、作成などに完全にアクセスできる必要があります。
Vectorworksでは、ファイルの保存に「セーフセーブ」という技術を使用しています。
これは、保存中にハードウェアやネットワークの障害などでファイルが破損する可能性を避けるためです。ネットワーク環境でこれをサポートするためには、必要なファイル操作を処理するための権限レベルが正しく設定されている必要があります。特に、以下の2つの条件を満たす必要があります。

    • ユーザは、保存先フォルダ内のファイルを削除する権限を持っている必要があります。(ユーザがそのフォルダへの書き込み権限を持っている状態)
      ただし、細かい制御を使用するネットワークサーバの設定によっては(アクセス制御リストを使用する等)、フォルダに「delete_child」権限を割り当てることで、これを許可するように特別に設定する必要がある場合があります。詳細については、Appleのサポートを参照してください。
      .
    • 作成されたファイルは、フォルダ自体の権限を受け継ぐ必要があります。
      アクセス制御リストを使用しているサーバでは、保存先のフォルダに 「file_inherit」権限が設定されている必要があります(注:OSX サーバでは、「file_inherit」権限が設定されていることを確認してください)。(注: OSX サーバでは、ACLを有効にする必要がある場合があります。詳細については、Appleのサポートを参照してください。

 


異なるプロジェクトチームのメンバーに割り当てる権限レベルはどのように決めればよいですか?

プロジェクト共有を使用するにあたって、プロジェクトチームにはいくつかの責任があります。その中には、プロジェクトファイル自体の作成だけでなく、共有する情報の管理も含まれます。これらの、プロジェクトのために必要なタスクから、各メンバーに必要な権限レベルを割り振ります

どの権限レベルで、どのタスクを完了させられるのかを理解することで、プロジェクトタスクをどのように割り振るのか決めるのに役立ちます。権限レベルの詳細については、Vectorworksヘルプの「権限レベルの説明」を参照してください。

 


ひとつのプロジェクトに複数の管理者を設定できますか?

可能です。
管理者の権限レベルを持つユーザは2人以上にすることを強くおすすめします。

 


 

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