リソースライブラリってご存知ですか?属性パレットでハッチングやタイルを選ぶと、あらかじめ保存されたリストが出てきますが、あれです。実は、自分なりのリソースライブラリを保存できるんです。
リソースをどこに保存するかというと「ユーザフォルダ」です。
普段Vectorworksを使っているとユーザフォルダを意識することはないかもしれませんが、Vectorworksは「アプリケーションフォルダ」と「ユーザフォルダ」の両方を参照しながら動作しています。
9-1. ユーザフォルダについて
ユーザフォルダはいろいろな場面で利用されています。
例えば、作業画面をカスタマイズすると、それはユーザフォルダに保存されます。また、テンプレートを作成した場合も、ユーザフォルダに保存されます。
9-1-1. ユーザフォルダの場所
ユーザフォルダはOSの設定により、通常は不可視フォルダに格納されていますが、探し方は簡単です。
Vectorworksの環境設定を開き、ユーザフォルダタブのフォルダを直接表示をクリックします。MacであればFinderで、WindowsであればExplorerで表示されます。
場所の変更 FinderやExplorerで簡単にアクセスしたい場合は、選択をクリックして、任意の場所に変更することも可能です。
9-1-2. ユーザフォルダの構成
ユーザフォルダの中でよく使うものは以下のフォルダになっています。
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- ユーザフォルダ
- Libraries
- Default
- Attributes – Gradients(グラデーション)
- Attributes – Hatches(ハッチング)
- Section – Markers(断面マーカー)
- Templates(テンプレート)
- などの各種属性・シンボル用フォルダ
- オブジェクスタイル
- 壁_スラブ_屋根
- 舗床
- ドア
- などのプラグインオブジェクトスタイル用フォルダ
- Default
- WorkSpaces(作業画面用フォルダ)
- Libraries
- ユーザフォルダ
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9-2. リソースライブラリの登録
では、実際にリソースを登録する方法を見てみましょう。今回はハッチングと壁スタイルの登録方法をご紹介します。
1. 新規のファイルでリソースマネージャから新規ハッチングを作成します。
2. ハッチング編集ダイアログで、登録したいハッチングを自由に作成します。
3. リソースマネージャにハッチングが登録されたのを確認します。ここでは「マイ ハッチング1」という名前で保存しています。
4. ハッチングを作成したファイルを任意の場所に保存します。ファイル名は自由に設定できます。
5. 保存したファイルを下記の場所に移動します。ファイルを保存するときに、直接下記のフォルダを指定しても構いません。
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- ユーザフォルダ
- Default
- Attributes – Hatches(ハッチング)
- Default
- ユーザフォルダ
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6. Vectorworks一旦終了し、再度起動します。
7. 属性パレットでハッチング選択すると、リソースセレクタのユーザライブラリにハッチングを登録したVectorworksファイルが表示されます。
リソースの追加
リソースライブラリに保存したファイルを開き、別のハッチングを追加することで、ユーザライブラリの更新ができます。
1つのファイルに複数のハッチングを登録することができるので、皆さんの設計環境に合わせて、リソースをカスタマイズしてみてください。
この機能を利用できる製品
Vectorworks Fundamentals2D/3D汎用作図機能に、プレゼンボード作成機能や図面と連動できる表計算機能など、数多くの基本作図機能に加え、高品質レンダリング&3Dビジュアライズ機能を搭載したVectorworksシリーズの基本製品 |
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Vectorworks Architect建築設計や内装、ディスプレイデザインに対応した先進的なBIM・インテリア設計支援機能、拡張機能、さらには豊富な建築向けのデータライブラリを搭載した建築/内装業界向け製品 |
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Vectorworks Landmark地形モデルや多彩な植栽、灌水設備計画等に対応するランドスケープデザイン機能、さらには豊富な造園向けのデータライブラリを搭載した都市計画/造園業界向け製品 |
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Vectorworks Spotlightステージプランニングやライティング計画に対応した先進的な舞台照明計画支援機能、さらには各種メーカー製のトラスや照明機材、音響機器等の豊富なデータライブラリを搭載したエンタテインメント業界向け製品 |
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Vectorworks Design Suite専門分野別(建築設計/ディスプレイデザイン、ランドスケープデザイン、ステージデザイン&スポットライトプランニング)の設計支援機能、拡張機能、さらには豊富なデータライブラリを搭載した最上位の製品 |