Landmark解説講座

第33回「スタイルのカスタマイズ-ランドスケープエリア」

LandmarkDesigner

Landmarkには、植栽やランドスケープエリア、舗床などのように形状やパラメータを設定できるプラグインオブジェクトがいくつかあります。
このようなツールは使い始めやすいように、設定を保存したスタイルがあらかじめ用意されています。

今回はランドスケープエリアを例に、用意されているスタイルの編集方法をご紹介します。

33-1. ランドスケープエリア

ランドスケープエリアは、複数の植栽を間隔や比率を指定して任意の範囲に配置することができます。また、土壌を構成要素で定義することもできるため、屋上緑化、植栽された築山、レインガーデンなどの設計にも利用できます。

  ランドスケープエリアの機能について
以下の講座で詳しく説明しています。 詳細はこちらからご確認ください。 

Landmark解説講座 第6回「植物」
Landmark WEB勉強会 第3回「ランドスケープエリア」
Landmark解説講座 第13回「拡張されたランドスケープエリア」

33-2.プラグインオブジェクトスタイル

プラグインオブジェクトの形状やパラメータを設定し、スタイルとして保存することで、繰り返し使ったり、他のファイルやユーザーと共有することができます。

また、スタイルを適用しているオブジェクトは、基本的に一貫性を保つため特定の値でロックされますが、スタイルを編集することで、オブジェクトごとに形状やパラメータを変更可能にすることができます。

33-2-1. スタイルの利用方法

スタイルはリソースマネージャに保存されています。Vectorworksライブラリに保存されているリソースは、すべてのユーザーが利用可能です。

1. ランドスケープエリアツールを選択し、ツールバーのランドスケープエリアからスタイルを選択します。

2. アクティブファイルにスタイルが取り込まれます。

3. ランドスケープエリアを作成します。

33-2-2. スタイルの編集方法

次のいずれかの方法で、ランドスケープエリアスタイルダイアログを開きます。

  リソースマネージャ開いているファイルからアクティブファイルを選択し、編集するスタイルを右クリックから編集を選択

  作図したオブジェクトを選択し、オブジェクト情報パレットからスタイル「スタイルの編集」を選択

33-3. ランドスケープエリアスタイルダイアログ

ランドスケープエリアスタイルダイアログには左側に5つの項目があり、各項目の各パラメータの横には矢印のボタンがあります。

矢印をクリックすることで、そのパラメータをスタイル別またはインスタンス別に切り替えることができます。


スタイル別:ファイル内でこのスタイルを使用するランドスケープエリアは、一貫性を保つために特定の値で固定されます。スタイルに変更が加えられると、その変更がすべて反映されます。


インスタンス別オブジェクト情報パレットからパラメータを変更できます。
プロジェクトのニーズに合わせてオブジェクトごとに変更することができます。

    スタイル別に設定すると、パラメータはオブジェクト情報パレット上でグレー表示になり、
変更できません。

 

ここでは、エリアの名前と配置する植栽の変更や、2Dと3Dの表示をオブジェクトごとに切り替えられるように、スタイルを編集する方法をご紹介します。

1. スタイル名称を変更します。

2. 一般ペインで名前を入力します。
場所やフェーズを入力すると、ワークシートでエリアを整理するのに役立ちます。

3. 植栽情報ペインで配置する植栽を変更します。
植栽リストから植栽を選択し、編集をクリックします。植栽セレクタが表示されるので植栽を選択し、レートを変更してOKをクリックします。

4. 植栽リストを調整します。
区切り線を追加すると、植物のカテゴリの種類(高木、低木、多年生植物、草木類など)を区別することができます。

 

  数字をドラッグすると植物を並べ替えることができます。

 

5. 2D表示ペインで2D時に植栽を表示の横にある矢印をクリックして、このパラメータをインスタンス別にします。

 

6. 3D表示ペインで3D時に構成要素を表示3D時に植栽を表示の横にある矢印をクリックして、パラメータをインスタンス別にします。

7. OKをクリックします。

2D表示、3D表示のパラメータをインスタンス別に設定したので、オブジェクト情報パレットから、2D、3Dそれぞれの植栽の表示と3D時の構成要素の表示を切り替えることができます。

ランドスケープエリアに限らず、プラグインオブジェクトのスタイルは同じ要領で編集ができるので、ぜひ活用してみてください。

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