よくある質問解説講座

第39回「スナップ機能の紹介_スマートポイントスナップ編」

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Vectorworksにはスナップという精確な作図の手助けとなる機能があります。
スナップにはさまざまな種類があり、それぞれ機能を理解して使用することで、作図の効率が格段にアップします。
今回は、スナップ機能の中からスマートポイントスナップについてご紹介します。

39-1. スマートポイントスナップってどんな機能?

スマートポイントスナップを有効にすると、特定のポイントにカーソルを一定時間合わせることで、そのポイントを一時的に記憶することができます。
スマートポイントは、初期設定で赤い四角形で表示されます。
記憶したスマートポイントからは補助線を表示することができ、その補助線を利用して水平または垂直に図形の整列をしたり、角度スナップと併用して特定の角度で整列させることもできます。

スマートポイントスナップを有効にするには、作図画面右下のステータスバーにあるスマートポイントスナップをクリックして有効にします。

スマートポイントスナップにある機能は、上記のアイコンをダブルクリック右クリックまたはクリックの長押しをすることで開くことができるスマートポイントスナップ設定ポップオーバーから確認や変更が可能です。

  前提条件として、スマートポイントを設定するには図形スナップを、平行や鉛直などのヒントを表示するにはスクリーンヒントを表示オプションを予め有効にしておく必要があります。

39-2. スマートポイントスナップ設定

それでは、スマートポイントスナップの具体的な設定について見ていきましょう。

  水平/垂直延長線

スマートポイントまたは起点から、水平や垂直またはX、Y、Z方向の補助線を表示します。X方向は赤、Y方向は緑、Z方向は青色の点線です。

  特定角度(鉛直)延長線

図形作図時に、カーソルがスマートポイントと鉛直に並んだ際に補助線を表示します。
鉛直角度は、水平・垂直と角度スナップ設定ポップアップオーバーの軸からの角度で指定でき、角度スナップが無効の場合は機能しません。

  スマートポイント間の補助線にスナップ

スマートポイント間に補助線を作成し、スナップさせることができます。
同時に最大で3つのスマートポイントを定義できます。

  近接したスマートポイントから延長線を使用

カーソルの近くにあるスマートポイントから補助線を作成します。
このオプションを無効にすると、スマートポイントから少し離れた位置にカーソルがある場合に補助線が表示されるため、込み入った図面で作業中に意図せずスマートポイントを設定してしまった場合も、不要な補助線が表示されにくくなります。

  スマートポイント表示のためのマウス停止時間

指定した秒数の間カーソルを一時停止すると、カーソル位置にスマートポイントが設定されます。
このオプションが無効、もしくはスマートオプションスナップが無効になっていても、Tキーを押すことでカーソルの位置にスマートポイントを設定できます。

  フローティング起点実行のためのマウス停止時間

指定した秒数の間カーソルを一時停止してフローティング起点を設定し、一時的にデータの原点を定義します。
配置済みの図形から離れた距離を指定して、図形を新たに作成したりシンボルを配置するのに便利です。
このオプションが無効、もしくはスマートオプションスナップが無効になっていても、Gキーを押すことでカーソルの位置にフローティング起点を設定できます。

  起点のオフセット

フローティング起点で設定したポイントから、ここで指定したオフセット値の距離でスナップできます。

  デフォルト設定にリセット

スマートポイントスナップ設定をデフォルトにリセットします。

スマートポイントスナップを使用することで、オブジェクト間の中心位置をすぐに把握したり、建具を簡単に整列配置することができます。

スマートポイントスナップを有効活用して、作業効率をアップしましょう!

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