Architect解説講座

第24回「改良された階段ツール」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner2022

この記事は【2022年4月19日】に公開されたもので、2年以上経過しています。
記事の内容が古くなっていたり、新機能の追加・機能の改善が図られていることがあります。


今回は、Vectoreworks 2022で改良された階段ツールのご紹介です。
従来のバージョンでは、階段の高さや幅は全て設定のプロパティで、数値入力によって編集する必要がありました。
2022のバージョンから既存のオブジェクトに沿うように編集が可能になり、階段の作成と編集がより直感的に行えるようになりました。

24-1.階段の作成

1. 建物ツールセットパレット>階段ツールを選択します。

2. 設定を行います。
次のいずれかを実行します。

ツールバーの階段をクリックし、リソースセレクタからリソースを選択



設定をクリックして階段設定ダイアログボックスを開き、標準形式の中から階段構成を選択


3. ツールバーから次のいずれかの描画のモードを選択し、階段を作成します。

  挿入モード
配置したい位置を決めてクリック、上り方向の向きを決めてクリックをします。

 

  対角コーナーモード
2つの対角点をクリックして範囲を決め、上り方向の向きを決めてクリックをします。
そしてマウスを上に動かし、高さを決めて最後にクリックで配置します。

 

  3点指定モード
3点をクリックして範囲を決め、上り方向の向きを決めてクリックをします。
そしてマウスを上に動かし、高さを決めて最後にクリックで配置します。

※このモードでは、作成したい図面の角度が斜めの場合でも、対象物に対して直角に階段を作成することができます。

  頂点指定モード
壁などオブジェクトに沿って階段を作成できます。

階段の 1.始点でクリック、2.曲がる点で2回目のクリック、3.階段の終点でダブルクリックを行います。
そしてマウスを上に動かし、高さを決めて 4.最後にクリックで配置します。

 

   注意
マウスで指定した範囲に無理がある(有効な階段が計算されない)場合、階段の作成に失敗するか、エラー修正ダイアログが表示されます。
最小値/最大値を使用しないオプションをOKすると、最小値/最大値の制限設定が無視されて階段が作成されます。

24-2. 階段の変形

階段オブジェクトをダブルクリックすると、変形ツールがアクティブになります。モードを切り替えて直感的に変形が可能です。

24-2-1. 投影されたハンドルを操作モード

1. 階段をダブルクリックし、投影されたハンドルを操作モードと値のロックを無視モードを選択します。

2. レイヤプレーン上に、2Dで描いたような制御点のある階段が表示されます。

3. 青い制御点をクリックし、階段の幅を決めてクリックで変形します。

24-2-2.立方体変形モード

1. 階段をダブルクリックし、立方体変形モードと値のロックを無視モードを選択します。

2. 階段の周りに、1つずつ制御点がある立方体が表示されます。

3. 青い制御点をクリックし、階段の幅を決めてクリックで変形します。

 

このようにVectorworks 2022で改良された階段ツールでは、ダイアログボックスを開くことなく、階段の辺の長さ、幅、全体の高さを設定できるようになりました。これまでよりも直感的に階段のモデリング、変形が可能です。

 

   シンボル保存
現在の階段設定をシンボルとして保存し、同じファイルの別の場所または他のファイルで再利用することも可能です。


 

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