Cloud Services解説講座

第11回「2022 春の新機能 vol.3」

Cloud Service

この記事は【2022年4月12日】に公開されたもので、2年以上経過しています。
記事の内容が古くなっていたり、新機能の追加・機能の改善が図られていることがあります。

2022年の春の新機能第3弾として、今回はNomadの新しい機能をご紹介します。

Nomadは、Vectorworksの3DモデルやPDFの閲覧、データの共有など、多岐にわたる機能があります。

今回、Apple社iOSデバイスのLiDARによる点群撮影に対応しました。

  LiDARとは
Light Detection And Rangingの略称で、光による検知と測距を意味します。
レーザー光を照射して、対象物からの反射の時間によって距離を測ります。
自動運転技術やドローン、ARグラスなどにも使われている技術です。
  LiDAR搭載機種について
2022年4月現在、LiDARを搭載しているiOSデバイスは以下の通りです。
・iPad Pro 11インチ(第2世代、第3世代)
・iPad Pro 12.9インチ(第4世代、第5世代)
・iPhone 12 Pro / Pro Max
・iPhone 13 Pro / Pro Max

使い方は簡単です。Nomadを起動したiOSデバイスで、動きながら対象物を測っていきます。

1. Nomadを起動し、ファイルリスト画面の右上にあるから、LiDAR点群をタップします。

2. スキャン画面になったら、対象物にカメラを向けて  再生をタップします。

3. 2部屋を撮影するなど、一時停止したい場合は 一時停止をタップし、移動後に  再生をタップします。

4. 撮影の終了は、一時停止した後に 保存をタップし、名前をつけて保存します。データはクラウドに自動的にアップロードされます。

5. 点群を撮影すると、2種類のファイルが作成されます。

      • ファイル名の最後が .pts のもの
        • Nomad上での閲覧用データです。
      • ファイル名の最後が _VW.pts のもの
        • Vectorworksに取り込むときに向きが適正になります。
実際の様子
スキャン結果

Vectorworksに取り込んで、トレース用データ、周辺環境のデータとしてご利用ください。

  撮影時の注意
デバイスの画面に集中しがちです。移動するときの足元には充分気をつけてください。

この機能を利用できる製品