Architect解説講座

第17回「作業中のデータの可視化」

ArchitectDesigner2020

この記事は【2020年3月10日】に公開されたもので、2年以上経過しています。
記事の内容が古くなっていたり、新機能の追加・機能の改善が図られていることがあります。

17-3. 建築モデルを使った可視化の例

17-3-1. 壁の可視化

【壁スタイルの可視化】

壁に割り当てているスタイルの可視化を行います。

壁ツール・壁スタイルについてはArchitect解説講座:第2回「壁ツール」をご覧ください。

表示条件: オブジェクトが使用するIFCエンティティ>IfcWallStandardCase>IfcWallStandardCase>Name

結果:

【壁の厚みの可視化】

次は単純に、壁厚の可視化です。

違うスタイルの壁でも、厚みが同じであれば同じ色で可視化されます。

表示条件: オブジェクトが使用する一般項目>壁の厚み

結果:

【耐火性能の可視化】(レコード値での可視化)

オブジェクトには、自身でカスタマイズした情報(レコード)を連結することができます。

今回は以下のレコードを壁オブジェクトに連結し、耐火性能の可視化を行います。

表示条件: オブジェクトが使用するレコード>壁データ>耐火性能

結果:

17-3-2. スラブの可視化

【スラブスタイルの可視化】

壁と同様に、スラブもスタイルでの可視化ができます。

スラブツール・スラブスタイルについてはArchitect解説講座:第4回「スラブツール」をご覧ください。

表示条件: オブジェクトが使用するIFCエンティティ>IfcSlab>IfcSlab>Name

結果:

17-3-3. その他

【プラグインオブジェクトスタイルの可視化】

ツールで配置したプラグインオブジェクト(ドア・窓・柱等)で、スタイルを指定しているものはそのスタイルの可視化ができます。

表示条件: オブジェクトが使用する一般項目>オブジェクトスタイル名

結果:

【プラグインオブジェクトスタイルの可視化(窓のみ)】

次はプラグインオブジェクトの中から、対象を窓だけにしてスタイルの可視化を行います。

対象オブジェクト: タイプが>右項目のもの>窓
表示条件: 同じ

結果:

【梁・桁の高さを可視化】

木造BIMツールで作成したオブジェクトも、もちろん可視化できます。

表示条件: オブジェクトが使用するパラメータ>梁・桁>高さ

結果:

17-3-補足. IFCエンティティの確認について

Vectorworks Architectシリーズに標準搭載されているツール類にて作図・モデリングしたオブジェクトは、自動的にIFCデータが割り当たります。

可視化の設定では、上記の壁やスラブのように表示条件を「IFCエンティティ」で指定する場合もあります。「この図形のIFCエンティティを知りたい」という場合にはその図形を選択し、オブジェクト情報パレット(データタブ)の「レコードフォーマット:」から確認ができます。

「レコードフォーマット:」が表示されていない場合は、下図の位置でマウスドラッグします。

IFCについてはこちらの記事もご参照ください。

Open BIM:1. リファレンスビューア

Open BIM:2. VectorworksからIFCを出力する

この機能を利用できる製品

Architect

Vectorworks Architect

建築設計や内装、ディスプレイデザインに対応した先進的なBIM・インテリア設計支援機能、拡張機能、さらには豊富な建築向けのデータライブラリを搭載した建築/内装業界向け製品
詳細情報 購入ページ

Designer

Vectorworks Design Suite

専門分野別(建築設計/ディスプレイデザイン、ランドスケープデザイン、ステージデザイン&スポットライトプランニング)の設計支援機能、拡張機能、さらには豊富なデータライブラリを搭載した最上位の製品
詳細情報 購入ページ