4.4 天井の作成
今回の解説では、スラブ部分だけを作成してきましたが、構成要素の機能を使って天井も作成することができます。天井の作り方は大きく 2 つあります。
- 上階スラブの構成要素の下に追加
- スラブとは別のオブジェクトとして作成
それぞれをつくってみます。
4.4.1 準備
1. これまでのセクションでファイルをダウンロードしていない場合は、こちらより圧縮された Vectorworks ファイルをダウンロードしてください。
2. ダウンロードしたファイルを解凍し、「スラブ_天井.vwx」を Vectorworks で開きます。
3. ナビゲーションパレットで、アクティブレイヤが「スラブ-2F」になっていることを確認します。
4.4.2 上階スラブの下に天井をつくる
ここでは、下図のようにスラブ下部に天井の構成要素を追加してみます。
1. リソースブラウザのスラブスタイル「コンクリートスラブ+フローリング」の上で右クリックします。コンテキストメニューが開きます。
2. コンテキストメニューの編集を選択します。スラブスタイルの設定ダイアログが開きます。
3. 情報タブの新規ボタンをクリックします。スラブ 構成要素の属性ダイアログが表示されます。
4. 以下のパラメータを設定し、OK ボタンをクリックします。
【軽鉄下地】
- 名前:「軽鉄下地」
- クラス:「天井-軽鉄下地」
- 厚み:「90」
- 辺(境界)オフセット
- 自動:「壁の内側」
- 手動:「0」
- テクスチャ:「クラスによるテクスチャ」
- 面:「クラス属性を使用」
- 線:「クラス属性を使用」
5. 再度、新規ボタンをクリックして、下のパラメータの構成要素を追加します。
【石膏ボード】
- 名前:「石膏ボード」
- クラス:「天井-石膏ボード」
- 厚み:「9.5」
- 辺(境界)オフセット
- 自動:「壁の内側」
- 手動:「0」
- テクスチャ:「クラスによるテクスチャ」
- 面:「クラス属性を使用」
- 線:「クラス属性を使用」
【クロス】
- 名前:「クロス」
- クラス:「天井-クロス」
- 厚み:「0.5」
- 辺(境界)オフセット
- 自動:「壁の内側」
- 手動:「0」
- テクスチャ:「クラスによるテクスチャ」
- 面:「クラス属性を使用」
- 線:「クラス属性を使用」
6. すべての構成要素を追加したら、スラブスタイルの設定ダイアログで OK ボタンをクリックして閉じます。スラブの置き換えダイアログが表示されます。
7. 3 つのチェックボックスを選択し、OK ボタンをクリックします。既存のスラブが新しい設定で置換えられます。
上階のスラブに天井の構成要素を付けた場合、上階のストーリ高さまたはストーリレイヤの高さによって、天井の高さが変わってきます。自階の天井高さとはリンクしないので注意してください。
この機能を利用できる製品
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