Architect解説講座

第4回「スラブツール」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner

この記事は【2013年10月16日】に公開されたもので、2年以上経過しています。
記事の内容が古くなっていたり、新機能の追加・機能の改善が図られていることがあります。

4.4 天井の作成

今回の解説では、スラブ部分だけを作成してきましたが、構成要素の機能を使って天井も作成することができます。天井の作り方は大きく 2 つあります。

  • 上階スラブの構成要素の下に追加
  • スラブとは別のオブジェクトとして作成

それぞれをつくってみます。

4.4.1 準備

1. これまでのセクションでファイルをダウンロードしていない場合は、こちらより圧縮された Vectorworks ファイルをダウンロードしてください。

2. ダウンロードしたファイルを解凍し、「スラブ_天井.vwx」を Vectorworks で開きます。

ファイルを開く

3. ナビゲーションパレットで、アクティブレイヤが「スラブ-2F」になっていることを確認します。

ナビゲーションパレット

 

4.4.2 上階スラブの下に天井をつくる

ここでは、下図のようにスラブ下部に天井の構成要素を追加してみます。

天井を追加したスラブの構成要素

1. リソースブラウザのスラブスタイル「コンクリートスラブ+フローリング」の上で右クリックします。コンテキストメニューが開きます。

コンテキストメニュー

2. コンテキストメニューの編集を選択します。スラブスタイルの設定ダイアログが開きます。

スラブスタイルの設定ダイアログ

3. 情報タブの新規ボタンをクリックします。スラブ 構成要素の属性ダイアログが表示されます。

構成要素の属性ダイアログ

4. 以下のパラメータを設定し、OK ボタンをクリックします。

【軽鉄下地】

  • 名前:「軽鉄下地」
  • クラス:「天井-軽鉄下地」
  • 厚み:「90」
  • 辺(境界)オフセット
    • 自動:「壁の内側」
    • 手動:「0」
  • テクスチャ:「クラスによるテクスチャ」
  • 面:「クラス属性を使用」
  • 線:「クラス属性を使用」

軽鉄下地の設定

5. 再度、新規ボタンをクリックして、下のパラメータの構成要素を追加します。

【石膏ボード】

  • 名前:「石膏ボード」
  • クラス:「天井-石膏ボード」
  • 厚み:「9.5」
  • 辺(境界)オフセット
    • 自動:「壁の内側」
    • 手動:「0」
  • テクスチャ:「クラスによるテクスチャ」
  • 面:「クラス属性を使用」
  • 線:「クラス属性を使用」

石膏ボードの設定

【クロス】

  • 名前:「クロス」
  • クラス:「天井-クロス」
  • 厚み:「0.5」
  • 辺(境界)オフセット
    • 自動:「壁の内側」
    • 手動:「0」
  • テクスチャ:「クラスによるテクスチャ」
  • 面:「クラス属性を使用」
  • 線:「クラス属性を使用」

クロスの設定

6. すべての構成要素を追加したら、スラブスタイルの設定ダイアログで OK ボタンをクリックして閉じます。スラブの置き換えダイアログが表示されます。

追加された構成要素

置き換えダイアログ

7. 3 つのチェックボックスを選択し、OK ボタンをクリックします。既存のスラブが新しい設定で置換えられます。

置き換えられたスラブ

上階のスラブに天井の構成要素を付けた場合、上階のストーリ高さまたはストーリレイヤの高さによって、天井の高さが変わってきます。自階の天井高さとはリンクしないので注意してください。

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