Vectorworks 2023の目玉となる新機能「グラフィック凡例ツール」を使用して、Architectでは建具表の作成、Landmarkでは舗装断面図の作成をご紹介しました。
今回は、Spotlightユーザーのみなさまへ向けて、照明器具の凡例表(KEYS)の作成方法をご紹介します。
グラフィック凡例は、シートレイヤにのみ作成が可能です。未だファイルにシートレイヤがない場合はまずシートレイヤを新規作成してください。
25-1. 照明器具の拾い出し
今回は、このような舞台のデータをサンプルに凡例表(KEYS)を作成していきます。
まず、照明器具の拾い出しを行います。
1. 寸法/注釈ツールセットからグラフィック凡例ツールを選択し、ツールバーから設定をクリックします。
2. 凡例ソースの定義をクリックし、凡例ソース「Lighting Device」を選択してOKします。
3. 凡例表を表示したい範囲を指定します。画面上でクリック – クリックすると、ファイル上に配置されているLighting Deviceが一覧で表示されます。
4. 同じ種類のLighting Deviceをまとめて表示させるよう設定します。
オブジェクト情報パレットから凡例ソースの定義をクリックします。
5. 凡例ソースの定義ダイアログで、集計基準「Instrument Type」、ソート「Device Type」に設定してOKします。
6. Instrument Type(器具の名称)を基準に集計され、同じ器具の名称であるLighting Deviceはまとめて表示されます。また、Device Type(ここではLight、Moving Light)の順に並びます。
7. 図の表示状態を調整します。オブジェクト情報パレットから、セルレイアウトを編集をクリックします。
8. オブジェクト情報パレットで、角度「-90°」、イメージの垂直位置揃え基準「中央」、イメージの水平位置揃え基準「中央」、プレビュー表示「詳細」にします。
25-2. 必要な情報の追加
照明器具のイメージ以外に、照明器具の種類や名称、数量などの必要な情報を追加します。
1. 文字ツールで「Device Type」と入力し、任意の位置に移動します。
2. オブジェクト情報パレットの自動拘束を使用のチェックを外し、動的テキストを使用にチェックを入れてグラフィック凡例フィールドの定義をクリックします。
3. データソース「オブジェクトパラメータ」、オブジェクトの種類「Lighting Device」、パラメータ名「Device Type」を選択し、定義に追加をクリックしたらOKで閉じます。
検索欄 項目がたくさんある場合は、検索欄に文字を入力すると探しやすいです。
4. 同様に、器具の名称と数量、消費電力を追加して、任意の位置にレイアウトします。
器具の名称
データソース「オブジェクトパラメータ」
オブジェクトの種類「Lighting Device」
パラメータ名「Instrument Type」
消費電力
データソース「オブジェクトパラメータ」
オブジェクトの種類「Lighting Device」
パラメータ名「Wattage」
数量
データソース「オブジェクトの情報」
利用する情報「数量」
値の表示「値を合計値で表示」にチェック
25-3. レイアウトの調整
文字の位置揃えとイメージとの距離などを調整します。
1. それぞれの文字図形とイメージを選択し、オブジェクト情報パレットから以下のように設定します。
2. 器具の名称と数量の間に × を入力します。
3. 編集を終了して平面図の横に配置したら、グラフィック凡例のサイズを調整します。
4. 必要に応じて、凡例のタイトルを設定します。
25-4. スタイルの保存
今回作成した凡例表を、別のファイルでも使用したい場合はスタイル保存をしておくと便利です。
1. 凡例表の図形を選択して、オブジェクト情報パレットのスタイル「スタイルなしのプラグインから新規プラグインスタイルを作成」をクリックします。
2. フォルダ選択ダイアログが表示されます。今回はこのままOKをします。(グラフィック凡例スタイルフォルダに保存されます)
3. スタイル名称「KEYS」と入力し、OKします。
4. リソースマネージャパレットに、凡例表がリソースとして保存されます。別のファイルで使用したい場合は、これを選択するとファイルに配置されている照明器具を拾い出すことができます。
今回作成した凡例表(KEYS)は、同様のものを器具概要ツールでも作成することが可能です。
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