お知らせ

Countdown 2022:新機能紹介 vol.3

この記事は【2022年1月11日】に公開されたもので、2年以上経過しています。
記事の内容が古くなっていたり、新機能の追加・機能の改善が図られていることがあります。

Countdown 2022のラストは、旧バージョンとの変更点についてお伝えします。

Vectorworksを昔からお使いいただいているみなさま、誠にありがとうございます。
新しいバージョンを使い始めると、「せっかくバージョンアップしたのに、今まで使ってたあの機能がなくなった??」 なんてことがあるかと思います。
実際は名前が変わっただけだったり、コマンド位置が変わったりして機能としては変わらず使用できる場合がありますので、あらかじめちょっとご注意いただきたい機能をご紹介します。

2022.1.31 追記:透視投影ビューのクロップ

1. 初回起動時のユーザーサインイン

Vectorworksをインストールしてから初めて起動をする際に、Vectorworksサービスへのサインインが求められます。

今まで見たことないダイアログが出てきてもびっくりしないでください。

Vectorworks Cloud ServicesやVectorworks Universityをご利用いただいたことがある方は、同じユーザー名パスワードでサインインが可能です。
利用されたことがない方は、アカウントを作成から作成をしてください。

サインインのダイアログが表示されるのは、初回起動時のみです。
ちょっとお手数ですが、ここでサインインをしていただくことで、プレミアムライブラリなどの機能にアクセスすることが従来よりも容易になります。

2. スクリーンプレーンの非推奨と統合ビューの常時有効

複雑になりすぎないように、古くなった2Dワークフローの一部機能が非推奨化されました。

アクティブな基準面はデフォルトでレイヤプレーンのみとなり、また、統合ビューコマンドがなくなり常に有効になります。

  レイヤプレーンとスクリーンプレーンの違い

そもそもスクリーンプレーンって何ぞや、という方は以下をご覧ください。

第21回:「基準面とは?」

スクリーンプレーンの機能を使用したい場合は、アクティブな基準面からオプションを選択し、レガシーの2D機能を有効にするにチェックを入れてスクリーンプレーンのみ、もしくはスクリーンプレーンまたはワーキングプレーンを選択します。
統合ビューを無効にしたい場合も、このダイアログで統合ビューを無効にするにチェックを入れます。

 

  統合ビューとは

すべてのデザインレイヤで同じビュー、光源オプション、レンダリングモード、背景テクスチャが使える機能です。
統合ビューを無効にすると、必要なデザインレイヤをすベて表示にしても、3Dビューでスタッキングされなくなります。

スクリーンプレーンが使われた旧バージョンで作成したファイルを開いた場合は、スクリーンプレーン機能は変わらず使用できます。

今まであった機能がなくなる一番の理由は、他に便利な機能がついたからです。
ぜひこの機会に、シートレイヤとビューポートの機能をご利用ください。

3. 透視投影ビューのクロップ

透視投影ビューにした際に画面をクロップさせる機能も、2でご紹介したファイル設定レガシー2D機能に移動しました。
レガシー2D機能を有効にするにチェックが入っている状態で1度ファイル設定ダイアログを閉じ、再度ダイアログを開いて、画面タブに表示される透視投影ビューをクロップするにチェックを入れます。

4. スナップ機能の常時表示

今までパレットで表示していたスナップ機能は、画面右下のバーに常に表示されるようになりました。あわせてメッセージバーと呼んでいたバーは、ステータスバーに名前が変わります。

詳しくは以下の動画をご覧ください。

5. パレットのユーティリティメニュー

基本パレットやオブジェクト情報パレットなど、パレットごとにバラバラの位置に表示されていたユーティリティメニューは、すべてのパレットでタイトルバーの右に移動しました。

メニューボタンも▼から三本線に変わっているのでご注意ください。

6. 名称の変更

単純な名称変更です。基本的に機能に変わりはありません。

 シェイドレンダリング

Vectorworks 2022のグラフィックスモジュール(VGM)は、お使いのハードウェアに合わせ、MacではMetal、WindowsではDirectXと、最も強力なGPU APIを採用しています。
2022からはOpenGL機能を利用しなくなりますので、OpenGLレンダリングは、シェイドレンダリングに変更となります。ショートカットは変わりません。

 RenderMallプラントツール

VBビジュアルプラントツールは、メーカーの社名変更に伴い、RenderMallプラントツールとなりました。

 Design Suite

すべての機能が使える総合パッケージ「Vectorworks Designer」は、2022バージョンから「Vectorworks Design Suite」に名称が変わります。

それでは、今週末(1/14)のリリースをお楽しみに!