2021ではLighting Device通常のフォーカス指定の他に、効率的なフォーカス設定を行う2つの機能が搭載されました。
今回はそれぞれの操作方法をご紹介します。
Spotlight解説記事:第5回「照明配置とフォーカス指定による照射図作成-2D編」
Spotlight解説記事:第6回「器具配置とフォーカス指定-3D編」
15-1. フォーカスエリア指定(パス)ツール
選択した照明器具のフォーカスをパスに沿って均等に配置できます。
操作手順
1. フォーカスを設定したい照明器具を選択し、ツールを選択します。
2. ツールバーからモードを選択します。
3. パスを作図すると、パス上にフォーカスが配置されます。
※フォーカスを指定モードをオフにすると、器具の向きだけが変わります。
フォーカスの配置ついて
パスに対してどのようにフォーカスを配置するかは、ツールバーの左3つのモードから選択します。
最接近モード
器具とパスの最も近い点にフォーカスします。
均等間隔配置モード
フォーカスをパスに沿って等間隔に配置します。
内側均等配置モード
フォーカスをパスに沿って等間隔に配置し、両側の端点は空白にします。
使用するパスについて
指定するパスは、作業手順3.のように一から作図しても、あらかじめ作図した図形を利用しても良いです。
既存図形を使用する場合は、作業手順3.の時に図形にマウスカーソルを近づけ、赤く強調表示されたらクリックします。
15-2. フォーカスエリア指定コマンド
選択した照明器具のフォーカスを扇状に展開できます。
作業手順
1. 照明器具を選択し、舞台照明>フォーカスエリアを指定を選択します。
2. Tilt (傾き)/Pan(パン)でそれぞれ扇状展開タイプを選択し、スライドを動かします。
3. 任意に設定後、OKを押すとフォーカスが作成され、向きの変更が行われます。
扇状展開について
ダイアログでは、照明器具全体のTilt(傾き)またはPan(パン)の角度の展開を制御します。
また、展開はダイアログ左の照明器具リスト順になります。
扇状展開タイプの種類については、Vectorworksヘルプをご参照ください。
フォーカスエリア指定コマンドでは、選択時の器具の向きに対して、TiltとPanの角度を設定します。そのため、以下2点に注意して操作してください。
照明器具の向きを統一する
元の器具が斜めに配置されていると、綺麗な展開にならない場合があります。
照明器具は向きを統一して配置しましょう。
フォーカス位置をリセットする
展開を設定してOKで確定した後、もう一度操作をやり直す場合は、ダイアログ内のフォーカス位置をリセットします。
この機能を利用できる製品
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