木造BIM開発記

壁コアの中心を取る

この記事は【2015年3月4日】に公開されたもので、2年以上経過しています。
記事の内容が古くなっていたり、新機能の追加・機能の改善が図られていることがあります。

少し間が空きましたが、木造BIMツールの開発を続けています。
今日は、柱を自動配置するために必要な壁コアを取得する状況をお知らせします。

ArchitectやDesignerだと壁のスタイルを保存することができ、さらには壁のコア(躯体)の指定もすることができます。壁スタイルを活用している方も多い…と嬉しいな。

柱の自動配置では、柱が存在するために必要な壁の情報を取得します。
ここでは3つのパターンを考えます。

  • 構成を持たない壁(ダブルラインのみ)
  • 構成はあるがコアの指定がない壁
  • コア指定のある構成を持つ壁

おそらく、この3種類でユーザが作成する壁はカバーできると思います。
(他に思いついた方は教えて下さい…)

上記3種の壁があった場合、

壁_前

中心を取るコマンドを実行すると、それぞれの中心でラインを引くようにしています。
(デバッグ用なので実際には引かず、柱を指定ピッチで置くようになります)

壁_後

左はわかりやすいかと思いますが、中と右は位置が微妙に見えると思いますが、少しだけ壁全体の中心と壁コアの中心がずれています。

拡大

壁コアを指定した壁スタイルか、ダブルラインの壁を使ってもらうと、意図した中心線上に柱を配置することができるようになります。
ただ、コアを指定しない壁スタイルの場合は、このままだと壁全体の中心線になってしまうので、ダイアログを出して選んでもらった方がユーザビリティは良くなると思います。

もしくは、ダイアログの中ですべての壁スタイルの一覧を出して、それぞれのどの中心を取るか選んでもらった方か良いのか…

今後その辺りは考えていきますが、まずは壁の中心が取れますよぉ〜ということで。

では、また後日…