エーアンドエーは、一般社団法人 IAI日本(以下IAI)の会員として、BIMやIFCの普及啓蒙・仕様策定の為に日々活動を行なっています。
9-1. 一般社団法人IAI日本
IAIの活動主旨は「建物のライフサイクルを通して、利用するソフトウェア間で、有効な相互運用を可能にするための標準化の作成を目的としています。」となっており、ソフトウェアベンダーだけではなく、ゼネコン、設計事務所、設計コンサルタント、その他ITソリューション企業が名を連ねています。
IAIは、7つの分科会(意匠、構造、設備・FM、インプリメンテーション、技術検討、土木、FAT)から構成され、既に皆さんご存知のBuild Liveは、FAT分科会が主催しています。
前述の通り、BIMアプリケーションメーカーも多く参加していますが、GLOOBEを開発している、福井コンピューターアーキテクト株式会社は、日本国内の企業という機動力とフットワークの軽さを活かし、IFC取り込み・取り出しの際の使い勝手を欧米のアプリケーションに先んじて変更・調整し、積算や施工図作成といった周辺ソリューションとの連携も活発で、IAIにおいても熱心に活動されています。
さて一方、IFCデータの流通を妨げている要因として、「モデル精度への懐疑」、「情報の受け渡し方法の不周知」などが挙げられ、特に「 モデル精度への懐疑 」は、それぞれのアプリケーションのIFC実装度合いによる部分が大きいのですが、これによりIFC自体が低品質なものと誤解されている可能性があります。
また、「情報の受け渡し方法の不周知」は、IFCを用いたopenBIMの事例が未だ少ない現状において、BIMアプリケーションメーカー主導による情報配信の必要性を説いています。
そこで、GLOOBEとVectorworksで「一体、両ソフト間での実装度合いはどの程度で、問題があるとするならば、それは何処なのか?、情報の受け渡し方法はどうするべきか?」を検証してみましょうということになり、今回技術的な交換検証を企画しました。
9-2. GLOOBE 2013
Vectorworksユーザーの間では、「福井コンピューターアーキテクト株式会社」といえば、「Virtual House.NET for Vectorworks」を思い浮かべる方も多いとは思いますが、【J-BIM : Japanese Building Information Modeling】を前面に掲げるBIMアプリケーションメーカーでもあります。
そのJBIMの核をなすのが、GLOOBEです。
GLOOBEの詳細はこちらサイトをご覧下さい。
今回、GLOOBEのIFC実装に深く携さわっている福井コンピューターアーキテクト株式会社 村上隆三氏の協力を得て、VectorworksとGLOOBEの技術検証を開始しました。