実践OpenBIM

4. Rebro 2011 とのIFC連携

この記事は【2011年11月23日】に公開されたもので、2年以上経過しています。
記事の内容が古くなっていたり、新機能の追加・機能の改善が図られていることがあります。

4-2. Rebro 2011での読み込みと作図

4-2-1.

Vectorworks Architectで作成した意匠データのIFCをRebroで読み込む。

IFC取込みダイアログ

IFC読み込みダイアログにて、Vectorworksのレイヤ高さを、Rebroに読み込みことが可能です。

また、構成要素タブにて、取込まれるIFCオブジェクトの数を事前に把握します。

建築モデルをRebroに読み込み

Rebroにて、Vectorworksで作成したIFCモデルが取込まれました。

IFCファイルで取込んだモデルは建物全体ですので、作図編集が行ない易いよう、「クリップ機能」に1フロアだけを表示し、レイヤー制御で表示状態を調整します

作図を行ないやすいように図面化

 

4-2-2.

取込まれた意匠データを元に、設備図面を作図していきます。
単線、複線のどちらでも作図でき、切り替えることもできます。また、断面やCGを確認しながら作図を進めることも可能です。

設備図面の作成

別に作図したダクト図、衛生図を取り込み、総合図として表示することも出来ます。

ダクト図、衛生図を取込んだ総合図

必要に応じて干渉検査が出来ます。

意匠、構造、設備の何が干渉しているのかがリストアップされ、図面やCGにはバルーンで位置が表示されます。

位置を調整し、干渉個所が無くなるとバルーンが消え、リストも一行減ります。

干渉検査

機器器具にはユーザーが自由にプロパティ項目を追加することが出来ます。

追加した属性はIFCファイルに出力されます。

干渉検査

フロアの概念を持っていますので、作図の際は 4F+2900 といった高さ指定が可能です。

意匠モデルに設備を作図しました。

すべてのフロアを表示

 

CG表示

 

4-2-3. IFCファイルの出力

Rebroで描いた設備、意匠、構造、スリーブ等は、IFCファイルで出力することが可能です。

IFCファイル出力時、ダイアログで出力する対象、フロアを指定します。

IFC出力時のダイアログ

Rebroより、IFC2x3のバージョンのIFCデータが書き出されます。