お知らせ

Vectorworks 2024 Update 4 〜Fundamentals

FundamentalsCloud Service

本日(6/4)付で、Vectorworks 2024 Update 4がリリースされました!
不具合修正のほか、便利な新機能が多数搭載されています。
Design Blogでは、この新機能について詳しく解説していきます。

今回は、Fundamentalsを含むすべての製品に搭載された新機能についてのご紹介です。

  Vectorworks 2024から、同一バージョンでの細かいアップデートはSP(Service Pack)ではなくUpdateと表示するよう変わりました。

不具合修正については、こちらをご覧ください。

設計プロセスとソフトウェアに関しては、常に改善の余地があります。Vectorworks 2024 Update 4では、エキサイティングな新機能が追加されました。最新のアップデートで優れた設計ワークフローを実現しましょう。

1. AI Visualizer

昨今、よく人工知能(AI)が誌面を賑わせていますが、デザインワークフローにおいてAIが果たす役割をご存知でしょうか?

Vectorworks 2024 Update 4で搭載された新しいAI Visualizerを使えば、3Dモデルから「こういうイメージに仕上げたい」とテキストで指示をすると、コンセプトのアイデアや洗練されたイメージを形にすることができます。

AI VisualizerはVectorworks Cloud Services上で処理されるため、個々のハードウェアの制約がパフォーマンスに影響することはありません。作業を中断することなく画像が生成されるため、複数のデザインアイデアを検討し、クライアントと共有することが容易になります。

   ご利用には、Service Selectご契約かサブスクリプションが必要となります。

2. Vectorworks OdysseyでVR

Vectorworks Odysseyは、Meta Quest 2以降のヘッドセット用に開発された新しいバーチャルリアリティアプリです。
このアプリを使用するとプロジェクト関係者全員が、鳥瞰的に、またバーチャルなウォークスルーモードで没入型VRモデルを体験できます。特に設計の初期段階において、より良い状況を把握し、プロジェクトに迅速かつ徹底的なフィードバックを提供するのに役立ちます。

3. セレクションツールの変形モード

Vectorworksのホームポジションともいうべきセレクションツールに、新たに変形モードが搭載されました。

バージョン2024で強化された3Dドラッガーの使いやすさそのままに、別のツールを選択することなく、オブジェクトの複数の平面の周囲で移動および回転させることが可能です。最もよく使うツールで時間を節約できます。

4. リソースセレクタの改良

プラグインオブジェクトのツールバーやオブジェクト情報パレットなどに表示されるリソースセレクタに複数のオプションが追加されました。

スタイルを選択した後、再度プラグインオブジェクトを選択した際に、すぐに「スタイルなし」に変更することができます。

また、オブジェクト情報パレットのレンダータブでテクスチャを割り当てる際、ダイレクトに設定できるようになりました。

リソースセレクタの表示は統一されます。

5. Redshift プログレッシブレンダリング

Redshiftプログレッシブ機能の高度なレンダリング技術は、デザインレイヤで直接3Dビューを作成し、即座にフィードバックを提供します。これにより反復的なデザインプロセスを合理化し、より迅速な意思決定を可能にします。

macOSをお使いの方は、M3プロセッサにも最適化されました。

6. iOS Nomad 見取り図 – 部屋をスキャンして簡単に3Dモデルに

Vectorworks Nomadの見取り図機能は、iOSアプリから直接正確な3Dモデルを迅速かつ簡単に作成できるようになり、さらに便利になりました。

複数の部屋をスキャンし、1つのモデルにシームレスに結合できる新機能に加え、丸い壁や斜めの壁のサポートが追加されたことで、既存の建物や敷地の状況を調査する際に大幅な時間短縮が可能になりました。

また、NomadやVectorworks Cloud Servicesからファイルを取り込むための、直感的でダイレクトな新しいワークフローがデスクトップアプリに追加されました。Vectorworksのメニューコマンドで、3Dスキャンのファイルを簡単に検索し、デザインレイヤに直接取り込むことができます。

7. シートレイヤのJW_cad取り出し

お待たせしました!
ユーザーのみなさまからご要望をいただいていた、ビューポートを配置したシートレイヤのデータを直接、JW_cad取り出しすることができるようになりました。

VectorworksのBIMと協力業者や施工現場がさらにスムーズにつながります。平面や断面などで、ビューポートをクロップしている場合も取り出し可能です。

BIMに躊躇する理由は、もうありません。

8. DXF/DWG取り出し

DXF/DWG取り出し時に、デザインレイヤシートレイヤの表示順を並べ替えることができるようになりました。登録ビューは自動でアルファベット順にソートされます。
この優れた管理機能により、共有ファイルの管理にかかる時間を短縮できます。

また、Vectorworksで描いた曲線は、DXF/DWGの曲線・円弧として取り出すことが選択可能になりました。

9. アップデータのインストール方法

このアップデートは、現在リリースされているすべての日本語版Vectorworks 2024からダウンロードできます。
アップデータをインストールするには、Vectorworksメニュー(Mac)またはヘルプメニュー(Windows)からアップデータを確認を選択します。

 

次回は、Architect、Landmark、Spotlightそれぞれに搭載された新機能をご紹介します。

この機能を利用できる製品

Fundamentals

Vectorworks Fundamentals

2D/3D汎用作図機能に、プレゼンボード作成機能や図面と連動できる表計算機能など、数多くの基本作図機能に加え、高品質レンダリング&3Dビジュアライズ機能を搭載したVectorworksシリーズの基本製品
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