Landmark解説講座

第26回「Laubwerkプラントツール」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner2023

3Dビューで植栽を表現する場合、どのツールを使用していますか?
Vectorworks 2023から新たに、季節や成長段階、詳細レベルを選べる3D植栽、Laubwerkプラントツールが搭載されました。

Laubwerkプラントを提供しているLaubwerk GmbH社は、2010年にドイツで設立された会社です。最大限のディテールと最小限の労力で使える本物そっくりの3D植物モデルが、世界100カ国以上で使われています。
VectorworksはこのLaubwerk GmbH社と業務提携し、バージョン2023からArchitect、Landmark、Spotlight、Design Suiteのユーザーにご利用いただけるようになりました。

26_1. 基本操作

設定と配置の方法を解説します。

1. ビジュアライズツールセットパレットからLaubwerkプラントツールを選択し、ツールバーからLaubwerkプラントをクリックします。

2. Laubwerkプラントカタログダイアログが表示されます。植物は、LandmarkとDesign Suiteでは145種類、ArchitectとSpotlightでは5種類から選択できます。
種類を追加したい場合は、タイアログ右上のLaubwerkロゴマークをクリックして、Webページから購入することも可能です。

カタログはLaubwerk GmbH社のWebページとリンクしているため、インターネットが接続された状態でないと植物のプレビューはされません。また、これ以降の操作も行うことはできないので、必ずインターネットが接続された状態で行ってください。

3. いずれかの植物をクリックすると、説明が表示されます。また、比較用に近くに人のシルエットもありますので参考にしていただき、任意の植物を選択してOKします。

4. ツールバーから、バリエーション季節を選択します。

  バリエーション

・3つのパターンの3種類の成長段階(幼木、若木、成木)

  季節

・四季(春夏秋冬)や樹種によっては雨季、乾季など


5. ツールバーの設定をクリックします。
プロパティタブでは、選択した植物やバリエーションを変更したり、グローバル設定を使うかどうかを選べます。
グローバル設定とは初期値のことで、グローバル季節(または表示)設定を使うチェックを外した植物以外は、次のグローバル設定タブの内容が適用されます。

6. グローバル設定タブをクリックして、3D表示から詳細レベルを選択します。

7. OKボタンでダイアログを閉じ、配置したい個所でクリックします。
Laubwerkプラントツールは3D植栽なので、いずれのビューでも美しいビジュアルで表現されます。

26_2. グローバル設定を変更する

植物は、ボリュームがわかるだけの表現をしたい時と、リアルに葉の表示までしたい時があると思います。
グローバル設定を変更すると、その表示変更が簡単にできます。

1. 配置済みのLaubwerkプラントをいずれか1つ選択し、オブジェクト情報パレットのLaubwerk グローバル設定をクリックします。

2. 3D表示から、詳細レベルを変更しOKします。

3. 配置済みのLaubwerkプラントがすべて変更されます。

26_3. 植栽ツールの3D表現に使用する

ご紹介してきたように、非常に便利に使えるLaubwerkプラントツールですが、2D表示がちょっと残念です。。
が、ご安心ください。植栽ツールの3D表現にLaubwerkプラントが使えます。

  Landmark以外の製品をご利用の場合 

植栽ツールは搭載されていませんので、ハイブリッドシンボルをご利用ください。

1. ソフトスケープツールセットパレットから植栽ツールを選択し、ツールバーから設定ボタンをクリックします。

2. スタイルを使用から、任意の2D表示を選択するか、使用したい樹種を選択します。ここでは、検索で「ジューンベリー」と入力して選択します。

3. スタイルを複製をクリックし、グラフィックセレクタからLaubwerk ジオメトリをクリックします。

4. 絞り込みに「ジューンベリー」と入力して選択し、OKしてダイアログをすべて閉じます。

5. 配置したい個所でクリックします。2Dも3Dも好みの表現が可能となります。

6. 後から設定を変更したい場合は、図形の上で右クリックして編集を選択します。

7. 植栽を編集ダイアログで植栽スタイルを選び、編集します。

この機能を利用できる製品

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