Vectorworks 2023のリリースとともに、Vectorworks Cloud Servicesもアップデートされています。
今回は、Cloud Servicesとモバイルアプリ Nomadでの新機能をご紹介します。
大きく分けて、以下の3つの機能が搭載されました。
13-1. 3Dビューアの改善
Vectorworks 2023では、外出先でのモデルの表示方法が大幅に品質アップします。
まず、クラウドとモバイルビューアでは、太陽光設定や真北方向を含む光源情報を表現することができるようになりました。これにより、クライアントや遠隔地のチームメンバーと日照や日陰の調査を共同で行い、窓の配置による熱取得などをよりよく理解することができます。
またビジュアル品質については、反射、アンビエントオクルージョン、輪郭線の表現などができるようになり、より正確なプレゼンテーション作成が可能になりました。
インターフェースも改善され、モバイルやブラウザ、ARで、クライアントに対してより優れたデザインビジョンを提示することができるようになります。
13-2. マイプレゼンテーションの改良
バーチャルツアーができる「マイプレゼンテーション」には、ボードとツアーの2種類があります。
ボード: |
テキストやその他のリンクファイルなどのコンテンツで、プレゼンテーションボードを作成する機能 |
ツアー: |
パノラマイメージにファイルをリンクさせて、360°ウォークスルーをしながら没入感のあるプレゼンテーションデータを作成する機能。オプションでそれぞれのパノラマイメージがどのようにモデルに紐付いているかを表示するツアーマップも作成することができます。詳しくはこちらをご覧ください。 |
そのどちらにも、3Dモデル、ムービー、画像、PDFなど、さまざまなタイプのファイルをリンクさせることができるようになりました。
また、テキストやハイパーリンクベースのピンを作成する機能も新たに追加されています。
これにより、デザイナーとクライアントがアイデアを検討する際に、より柔軟で没入感のある体験ができるようになりました。
13-3. 共有ネットワークによるワークフローの効率化
ローカルネットワーク上で共有リソース、プロジェクト、ファイルを同期する機能を導入しました。
特に、Vectorworks Cloudでプロジェクト共有を使用しているチームには、インターネットのアップロードとダウンロードの速度に依存するのではなく、Vectorworks Cloud上での共同作業をよりスムーズかつ効率的に行えるようになります。
ダウンロードしたファイルにチーム全体でアクセスすることがより合理的になり、ファイルにアクセスするために帯域幅の問題に悩まされることはもうありません。
ますます便利になったVectorworks Cloud Servicesをぜひご利用ください。