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【海外事例】KISSファイナルツアーと感動のプロダクションデザイン

この記事は【2022年11月8日】に公開されたもので、2年以上経過しています。
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世界的ロックバンド KISSのステージデザインにもVectorworks Spotlightが活用されていることをご存知でしょうか?

今回は海外事例として、KISSファイナルツアーにおける感動のデザインをご紹介します。

KISSが40年にわたる活動の最後を飾る「END OF THE ROAD」ツアーを発表した時、ファンはそのステージングがどのようなものになるのかに思いを巡らせたかもしれません。このツアーは、私たちが伝説のロックバンドに期待する、畏敬の念を抱かせるライブになりました。

KISS “End of the Road” ツアー | 画像提供 SRae Productions and Todd Moffses.

デザインを担当したSRae Productions社は、Sooner Routhier氏とRobert Long氏によって運営されています。RihannaやRage Against the Machineなどのアーティストと仕事をした経験から、KISSのファイナルツアープロデュースはSRae氏にとって完璧な仕事であることが証明されています。

そして、同社がKISSと仕事をするのはこれが初めてではありません。2013年の 「Monster」ツアーを手がけたSRaeのYouTubeには、2014年の公演のビデオがアップされており、メンバーが 『Psycho Circus』のオープニングノートをかき鳴らしながら、蜘蛛のようなトラス構造で観客の上空から下りてくる様子が映っています。

その演出は、閃光、花火演出、スモーク効果、そして象徴的なバンドの名前を謳った巨大な発光する背景幕など、「END OF THE ROAD」ツアーの演出を彷彿とさせるクオリティです。

ツアーのキックオフを前に、フロントマンのPaul Stanley氏はバンドのYouTubeチャンネルで、このステージ演出について語りました。
「僕が言えることは、これは異常なほど驚異的だということだ。僕らが今までやってきたことと同じかって?いや、これは本当にびっくりするほど良いものだよ。完全体のKISSだ」

KISS “End of the Road” ツアー | 画像提供 SRae Productions and Steve Jennings.

先鋭的なレーザーと乱流する照明、吊り下げ式のスクリーン、花火のために穴を開けたステージなど、このツアーの演出はまさに驚異的で、名高いアーティストへの「別れ」にふさわしいものでした。

この演出に使用された機材について詳しく知りたい方は、こちらのLIVE DESIGN記事をご覧ください。(英文です)

今月末には、まさかのアンコール来日公演が決定しています。ステージングを見たい方は最後のチャンスかもしれません。

元記事:Planet Vectorworks