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Vectorworks 2021 SP3をリリース

この記事は【2021年4月28日】に公開されたもので、2年以上経過しています。
記事の内容が古くなっていたり、新機能の追加・機能の改善が図られていることがあります。

本日、Vectorworks 2021 SP3をリリースしました!
各種機能の修正と追加がされています。ここでは、主に追加された4つの機能についてご紹介します。

今年もこの季節がやってきました。Vectorworks Fundamentals、Architect、Landmark、Spotlight、Designer、Vectorworks 2021のすべての製品で、サービスパック3が提供されました。

Vectorworksを起動し、Vectorworksメニュー(Mac)またはヘルプメニュー(Windows)から「アップデートの確認」をクリックして、サービスパック3をインストールしてください。

Vectorworks 2021では、デザイナーが複雑なデザインをシンプルにすることに重点を置いています。サービスパック3では、ワークフローをよりシンプルかつ効率的にすることができる、画期的なアプリケーションへの接続を提供します。

「今回のVectorworks 2021 サービスパック3のリリースは、品質とパフォーマンスの向上を提供し、常にデザイナーのワークフローを完全サポートすることを目的としています。私たちは、革新的な技術ソリューションを提供するアプリケーションとのパートナーシップに注力しています。BIMワークフローからエンターテインメント業界向け製品の改良、GDTF規格とのさらなる統合のサポートまで、私たちはソリューションと先進的なワークフローを提供し続け、デザイナーが自由にビジョンを実現できるようにしています。」
Vectorworks 最高技術責任者:Steve Johnson氏

このリリースがVectorworksユーザーにとってどのような意味を持つのか、ご紹介していきます。

Unreal Engineとのパートナーシップにより、Twinmotionとのリアルタイムレンダリング接続を実現

Vectorworks 2021 SP3のユーザーは、Datasmithファイル形式をサポートするTwinmotion®やUnreal Engine、その他のEpic Games製品に、BIMや3D モデルを高品質に取り出すことができるようになりました。
Datasmith SDKを利用して、これらのリアルタイムレンダリングアプリケーションへのモデルの忠実な取り出しができます。Macユーザーにとっては、この機能により、最も人気のあるデザインソフトウェアと、現在Macで利用可能なリアルタイムレンダリングソリューションとの接続が可能になります。

「Vectorworksと、TwinmotionやUnreal Engineとの新しい統合により、ユーザーはモデルの作成から見事なリアルタイムレンダリングシーンの展開まで、これまで以上に迅速に行うことができます。」
Engine, Epic Games副社長兼GM:Marc Petit氏

新しいSolibri ダイレクト接続とIFC取り出しの改善により、BIMモデル互換ワークフローの時間を短縮

VectorworksとNemetschekグループの姉妹会社であるSolibri社とのパートナーシップにより、建築やランドスケープのユーザーは、新たにSolibriダイレクト接続が可能になりました。
この双方向の接続により、VectorworksのBIMモデルとSolibri Officeが対応するIFCモデルがライブで同期され、モデルの検証、確認、調整が行われます。Vectorworksモデルのジオメトリやデータに加えられた変更は、即座にIFCモデルと同期され、ユーザーはSolibriに送信する変更の種類を選択できます。また、Solibriでモデルチェックや検証を行うと、特定された問題点がVectorworksと同期されるため、修正が容易になります。
Solibri ダイレクトは、モデルの調整やチェックをより早く、より効果的に行います。

「Solibri社は、より良い建築の未来を信じ、BIMユーザーがシームレスに機能する幅広いソリューションを必要としていることを理解しています。そのため、他のプロバイダーと簡単に統合できるように製品を構築しています。私たちは、Nemetschekグループの姉妹会社であるVectorworks社と提携することで、設計者が最も必要とする時、つまり設計中に品質チェックを提供できるようにしました。Solibri ダイレクトは、VectorworksのユーザーにとってBIM品質をより身近なものにします。2つのソフト間でライブデータを交換することで、建築家はプロジェクトが特定の品質基準や規制に準拠しているかどうかを確認できます。Solibri ダイレクトは一方通行ではなく、情報を送り返し、Vectorworksでレビューが必要なオブジェクトをハイライト表示するので、設計者は作業を続けることができます」
Solibri プロダクトディレクター: Juan Rodríguez氏

このサービスパックには、取り出したIFCに含まれる基本数量の改善も織り込まれています。屋根、スラブ、舗床、ランドスケープエリア、柱などの一般的なオブジェクトには、デフォルトで正確な基準量が割り当てられるようになりました。
これにより、QTO(Quantity Takeoff:数量拾い出し)計算を行うソフトウェアパッケージや、4Dおよび5D BIMシミュレーションとの相互運用性が向上します。

Vectorworks Cloud Servicesでのプロジェクト連携強化

離れた場所にいるチームメンバーやプロジェクト関係者とのコラボレーションは、これまで以上に重要になっています。プロジェクトの共有とコラボレーションは、Vectorworks Cloud Servicesのフォルダ共有機能によって強化されました。
同期して編集」権限が追加されたことにより、参加者は共有フォルダをローカルのデスクトップコンピュータに同期することができます。複数のユーザーが共通の場所に保存されたファイルにアクセスして編集できるワークフローを実現します。これにより、Vectorworks Architect、Landmark、Spotlight、Designerのユーザーは、プロジェクトの共有ワークグループフォルダがサポートされました。

GDTF(General Device Type Format)フィクスチャをVectorworks Spotlightで直接編集・更新が可能に

GDTFグループが作成し、www.gdtf-share.comで公開されているGDTFフィクスチャビルダーは、ユーザーや照明メーカーがDIN SPEC 15800に準拠したGDTFファイルを作成するのに役立つウェブベースのツールです。
Vectorworks Spotlightでは、GDTFフィクスチャビルダーへのアクセスが直接Vectorworksのインターフェイス内でできるようになりました。
これにより、GDTF照明デバイスのすべてのインスタンスを設計インターフェイスから直接更新することができ、ワークフローの効率が飛躍的に向上します。インターネットへの接続は必要ありません。

また、Vectorworks 2021 サービスパック3には、Vectorworks Spotlightの概略図の修正、およびリリースノートに記載されている追加の品質修正が含まれています。

ぜひこの機会に、サービスパック3にアップデートをしてください。