Architect解説講座

第21回「図面マーカーのカスタマイズ」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner2021

この記事は【2021年5月11日】に公開されたもので、2年以上経過しています。
記事の内容が古くなっていたり、新機能の追加・機能の改善が図られていることがあります。

Vectorworksで図面化していく際に、図面マーカーが必要となります。2021では各種図面マーカーが強化され、プラグインオブジェクトスタイルと柔軟なレイアウト設定に対応しました。

今回は図面ラベルを例にとって、図面マーカーの基本的なレイアウト方法をご紹介します。このレイアウト調整機能は以下の5つで利用可能です。

      • 図面ラベル
      • 参照記号
      • 立断面指示線
      • 室内展開図マーカー
      • 詳細引出線

21-1. 標準スタイルの作成

今まで図面マーカーのスタイルを保存したことがない場合は、図面マーカーの標準スタイルを作成します。

1. 寸法/注釈ツールセットパレットから図面ラベルツールを選択します。

2. 画面上の任意の場所でダブルクリックして、図面ラベルを配置します。

3. 作成された図面ラベルは、標準スタイルの「図面ラベル – 図番」が割り当たっています。(場合によっては、他のスタイルのケースもあります)

4. このスタイルは、リソースマネージャの「シンボル/プラグインオブジェクト」カテゴリにある「図面ラベルスタイル」フォルダに登録されます。

21-2. レイアウト編集画面

リソースマネージャのプラグインオブジェクトスタイルから変更する方法と、図面上の図面マーカーから変更する方法があります。

リソースマネージャから編集画面への入り方

1. リソースマネージャの「図面ラベル – 図番」を右クリックし、編集を選択します。

2. プラグインオブジェクトスタイルダイアログで、図面ラベルレイアウトを編集をクリックします。

3. 画面がオレンジの枠で囲まれた編集画面に入ります。

画面上のオブジェクトから編集画面への入り方

1. 画面上の図面ラベルを右クリックし、プラグインスタイルの編集を選択します。

2. プラグインオブジェクトスタイルダイアログで、図面ラベルレイアウトを編集をクリックします。

3. 画面がオレンジの枠で囲まれた編集画面に入ります。

21-3. 動的テキストの設定

レイアウトには図形だけでなく文字列も配置でき、各種ビューポートやシートレイヤの情報を動的に取得して表示する機能があります。その設定方法をご紹介します。

1. 図面ラベルのレイアウト編集画面で文字列を選択し、オブジェクト情報パレット下部にある動的テキストを使用にチェックが入っていることを確認し、図面ラベルフィールドの定義をクリックします。

2. 図面ラベルフィールドの定義ダイアログで、パラメータ名から表示したいものを選択します。

3. 定義に追加をクリックすると、現在のフィールド定義欄に追加されます。

4. パラメータ名以外にも任意の文字列を追加したり、改行して体裁を整えることができます。

21-4. オブジェクトの位置調整(図面ラベルの場合)

図面ラベルは、図面名などによって大きさが変わってきます。大きさの変化に柔軟に対応できるレイアウト機能が搭載されています。

1. 前項のようにレイアウト編集画面に入り、 既存の文字列を選択するか、新しい図形を追加します。

2. 選択されたオブジェクトの左右に緑の矢印が表示されます。これがマーカーの大きさが変わったときにどのような位置にするかの設定です。
拘束マークが表示になっている必要があります。

オブジェクト情報パレットの図面ラベルレイアウトの拘束に設定パラメータがあります。

チェックボックスの組み合わせは以下の通りです。(文字列の場合、図面ラベルと連動はありません)

図面ラベルと連動(水平方向) 左側 右側

それぞれの設定による違いは下図のようになります。ここでは四角形を例にとって表示しています。(大きさの変化がわかりやすいように寸法を追加しています)







3. レイアウト調整が終わったら、画面右上にある図面ラベルレイアウトの編集を出るをクリックします。

保存した図面ラベルはリソースマネージャに保存されています。他のファイルで利用する場合は、リソースの取り込みで再利用可能です。

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