COVID-19により日常生活や勤務形態に多くの支障が見られ、罹患された方々も多くいらっしゃます。また、看護・医療関係者にとっては感染防護具の不足も問題です。
そのような状況の中、ユーザお二人がVectorworksの機能を活かし、解決策を提案されたので、ここでご紹介します。
【5月13日更新】 下でご紹介しているプントデザイン室 大滝さんがデザインされたフェイスシールド用フレームですが、金型も完成し、量産化の段階に移られたようです。 5月末には、パートナー企業である株式会社みやもと・3Dメイカーズより販売が開始とのことです。 COVID-19の一刻も早い終息を祈念いたします。
身近な素材でフェイスシールド
お一人目は、プロダクトから空間まで幅広くデザインされているテコデザインの柴田映司さんです。
©Eiji Shibata TEKO Design 2020
今回、医療系プロジェクトに関わる傍ら、身近にあるもので作れるフェイスシールドをデザインされました。Vectorworksの3Dモデリング機能を使い、形状や大きさを検討されました。
現在、素材をさらに検討されているようで、今後の進化にも期待です!
また、独自形状のフェイスシールドをシミュレーションされています。
フェイスシールド用フレーム
お二人目もプロダクトや空間デザインでご活躍の、プントデザイン室 大滝健二さんです。
フレームの一部が二重になったデザインで、テンションがかかるためズレにくい設計となっています。
このフレームの3Dデータは無料でダウンロードすることができ、3Dプリンターをお持ちであれば、ご自宅でも出力可能です。(ABS等の素材を推奨)
また、このプロジェクトのパートナーである株式会社みやもとでは、完成品を購入することもできます。
応急マスク
大滝さんは、フェイスシールドのフレーム以外にも、3DプリンターとCD用不織布を使った応急マスクのデータも公開されました。
こちらもABS等の素材を推奨しています。また、フィルターやガーゼなどを併用してご利用ください。
あらゆる状況を支える汎用性
Vectorworksは建築だけでなく、汎用性の強みを活かし、プロダクトデザインなどの分野でもご利用いただけます。
ここでご紹介したお二人は、その汎用性を遺憾無く活用され、今必要とされているものをタイムリーにデザインされました。
Vectorworksはこれからも幅広い設計者・デザイナーの方々をサポートする機能を提供していきます。
そして何よりも、COVID-19が一刻も早く終息することを祈願いたします。
学習教材・チュートリアルについて
現在、COVID-19状況下の支援策の一環として、各種学習教材を無料でご提供中です。ご活用ください。