本日(9/12)付で、Vectorworks 2024 Update 6がリリースされました!
このリリースにより、Vectorworks 2024の品質向上や機能のアップデートが行われました。
それらの改善点や機能強化についてご案内します。
目次
- 1. すべての業種の方向け
- 1-1. Redshiftインタラクティブプレビューレンダリング
- 1-2. Google Driveでのプロジェクト共有の改善
- 1-3. D5 Render LiveSync
- 1-4. データ更新時のパフォーマンスと安定性の向上
- 1-5. USD(3D)取り出しのアップグレード
- 2. 建築家・インテリアデザイナー向け
- 2-1. IFCプロジェクト取り出しの壁の端部処理をサポート
- 2-2. キャビネットツールの表現が向上
- 3. ランドスケープアーキテクト&デザイナー向け
- 3-1. フェンスのIFC取り出しを強化
- 4. 照明&音響&ライブイベントデザイナー向け
- 4-1. MVR取り込みのアップデート
- 4-2. 設備概要のフィルタリング機能を改善
- 4-3. L-Acousticsがコンテンツライブラリを更新
- 4-4. 設備レポートを作成
- 5. アップデータのインストール方法
Update 6は、パフォーマンスの向上や品質向上のための全般的なアップデートを行い、多くの既存機能を強化しています。
また、Redshiftレンダリングのモード追加やIFC 4の継続的なサポート、新しいパートナー製品との連携など、新しい機能も追加されています。
1. すべての業種の方向け
1-1. Redshiftインタラクティブプレビューレンダリング
Redshift by Maxonを使用するRenderworksスタイルの設定に、デザインレイヤでインタラクティブプレビューレンダリング(IPR)を有効にするオプションを追加しました。
IPRは、ジオメトリ、照明、背景テクスチャ、テクスチャを変更する際に、高速でインタラクティブなプログレッシブレンダリングを提供します。
プログレッシブレンダリングとは
画像全体をまず低い解像度でレンダリングし、その後徐々に詳細に表示していくレンダリングです。これにより、全体像を素早く把握することができます。
1-2. Google Driveでのプロジェクト共有の改善
Google Drive経由のプロジェクト共有が強化され、Google Driveの共有プロトコルの最新アップデートに対応しました。その結果、プロジェクト共有はGoogle Drive上でよりスムーズに動作するようになりました。
1-3. D5 Render LiveSync
Vectorworksの使用効率を最適化するためにサードパーティによって開発されたパートナー製品のインストールに、D5 Render LiveSyncプラグインを追加しました。※Windowsのみ
VectorworksモデルとリアルタイムレンダリングソフトウェアであるD5 Renderを同期させ、静止画、アニメーション、パノラマでのフォトリアリスティックな画像を作成することができます。
この機能を利用するには、別途プラグインのインストールが必要です。プラグインのダウンロードおよびインストールについてはこちら(英語ページ)。
1-4. データ更新時のパフォーマンスと安定性の向上
参照レイヤやデザインレイヤビューポートを更新する際のパフォーマンスと安定性が向上し、更新時の処理時間が短縮されます。
1-5. USD(3D)取り出しのアップグレード
USDファイルへの取り出しが強化され、OmniverseやMorpholioなどのパートナーアプリケーションへスムーズな転送が可能になりました。
2. 建築家・インテリアデザイナー向け
2-1. IFCプロジェクト取り出しの壁の端部処理をサポート
IFC ファイルに取り出されるジオメトリの精度が向上しました。この進化により、IFCプロジェクト取り出しの信頼性が向上します。
2-2. キャビネットツールの表現が向上
キャビネットツールの2D/平面ビューでのドアと引き出しの表現が強化され、精度とディテールが向上しました。
3. ランドスケープアーキテクト&デザイナー向け
3-1. フェンスのIFC取り出しを強化
IFC取り出しにおけるフェンスの面構成部材と基礎のサポートが強化され、取り出されるジオメトリの詳細度が向上しました。
4. 照明&音響&ライブイベントデザイナー向け
4-1. MVR取り込みのアップデート
MVR取り込みコマンド実行時にオブジェクトの位置や傾きを自動的に補正します。
フィクスチャー座標の精度を高めることは、効率的な情報交換を促進し、大きな利点を提供します。
4-2. 設備概要のフィルタリング機能を改善
設備概要ツールでフィルタリングされたオブジェクトの集計が改善されました。これにより、凡例表作成時の時間の節約と、プロジェクトのドキュメント作成における高い精度が保証されます。
4-3. L-Acousticsがコンテンツライブラリを更新
プラチナパートナーであるL-Acousticsのコンテンツライブラリが更新され、L-Acousticsの多彩なライブラリに簡単にアクセスできるようになりました。
4-4. 設備レポートを作成
インベントリと設備リストダイアログに設備レポートを作成を追加しました。
この新しい機能により、項目を絞り込んだシンプルな設備レポートの作成が可能です。また、作成されるワークシートはデータベースを使用しないため、ファイル内の設備をより素早く出力することができます。
5. アップデータのインストール方法
このアップデートは、現在リリースされているすべての日本語版Vectorworks 2024からダウンロードできます。
アップデートをインストールするには、Vectorworksメニュー(Mac)またはヘルプメニュー(Windows)からアップデータを確認を選択します。
詳しいアップデートの手順、および修正された機能内容についてはこちらをご覧ください。
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この機能を利用できる製品
Vectorworks Fundamentals2D/3D汎用作図機能に、プレゼンボード作成機能や図面と連動できる表計算機能など、数多くの基本作図機能に加え、高品質レンダリング&3Dビジュアライズ機能を搭載したVectorworksシリーズの基本製品 |
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Vectorworks Architect建築設計や内装、ディスプレイデザインに対応した先進的なBIM・インテリア設計支援機能、拡張機能、さらには豊富な建築向けのデータライブラリを搭載した建築/内装業界向け製品 |
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Vectorworks Landmark地形モデルや多彩な植栽、灌水設備計画等に対応するランドスケープデザイン機能、さらには豊富な造園向けのデータライブラリを搭載した都市計画/造園業界向け製品 |
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Vectorworks Spotlightステージプランニングやライティング計画に対応した先進的な舞台照明計画支援機能、さらには各種メーカー製のトラスや照明機材、音響機器等の豊富なデータライブラリを搭載したエンタテインメント業界向け製品 |
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Vectorworks Design Suite専門分野別(建築設計/ディスプレイデザイン、ランドスケープデザイン、ステージデザイン&スポットライトプランニング)の設計支援機能、拡張機能、さらには豊富なデータライブラリを搭載した最上位の製品 |