Architect解説講座

第31回「データタグの進化」

ArchitectLandmarkSpotlightDesigner2023

データタグとは、図面上のオブジェクトに対して、任意の情報をタグ付けすることができる便利な機能です。
Vectorworks 2023では、このデータタグの機能がさらに強化されて使いやすくなっています。
今回は、そのデータタグの進化した部分をご紹介していきます。

データタグの基本的な機能についてはこちら

31-1. 縮尺追従オプションの追加

従来のバージョンのデータタグでは、縮尺は加味せずに実寸表示のみとなっており、縮尺を変更してもサイズが追従しませんでした。
Vectorworks 2023では縮尺追従オプションが追加されたため、シートレイヤへ図面をレイアウト配置する場合など、縮尺を変更するような場面で図面と同様にデータタグもサイズ変更されます。

31-2. 関連したオブジェクトの強調表示

データタグを関連付けしたオブジェクトを強調表示させることで、情報量の多い図面でもデータタグがどのオブジェクトに関連付けされているのかを明確にします。

31-3. 関連付けコントロールの拡充

データタグを選択すると、従来のバージョンにはなかった青いボタンが追加されています。

このボタンをクリックすると、新たに追加されたタグを再関連付けコマンドとタグの関連付けを解除コマンドが表示されます。
このコマンドを使用すれば、簡単にデータタグを別の図形に付け替えることや図形からデータタグを解除することが可能です。

上記のコマンドは、データタグを右クリックすることでも使用できます。

31-4. オブジェクトで引出線をクリップオプションの追加

このオプションを使用することで、データタグの引出線が関連した図形上に重なっている場合に、重なっている部分の引出線を非表示にすることができます。

31-5. データタグを使用したスペースラベル

スペース内に表示されるスペースラベルにデータタグが採用されました。
従来のバージョンは、下図のようにスペース独自のフォーマットを使用していましたが、データタグに対応したことでレイアウトの自由度や設定のしやすさが向上しました。

このように大きく進化したデータタグをぜひご利用ください。

この機能を利用できる製品

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