Vectorworks社が発起人にもなっているGDTF(General Device Type Format)がDIN(ドイツ規格協会)によって標準フォーマットとして認可されました。
「今回のDIN SPEC 15800の最新の成果により、制御可能な照明器具特性の標準的互換方法として認められたことで、GDTFは成長を続け、さらに大きな成功を収めることができるでしょう」とVectorworks社CEOであるDr. Biplab Sarkarは述べています。
「GDTFは設立から2年という短い期間で多くのことを成し遂げました。すでに35社のメーカーがオープンスタンダードのサポートに署名しており、業界を新たな形で前進させる標準化フォーマットの確固たる基盤を構築するために貢献してくれたことに感謝しています。私は、より多くのメーカーやエンターテインメントの専門家がGDTFファイルの普及に貢献し、ワークフローの中で GDTFファイルの恩恵を受けることを期待しています」と続けます。
DIN SPECとは?
DIN(ドイツ規格協会)は、ドイツおよび世界の製品とプロセスの標準化のための独立したプラットフォームです。
DIN SPECは、製品、サービス、プロセスの要求事項を規定した文書です。また、革新的なソリューションを迅速かつ容易に確立し、市場に普及させるための信頼できる戦略的な手段でもあります。
基本的にDINの仕事は、DIN SPECが既存の規格や手続き規則に抵触しないようにすることです。
DIN SPECによるGDTF:新しい規格
これによってGDTFは、照明やエンターテイメント産業におけるあらゆるタイプの制御可能なデバイスの階層的で論理的な構造と制御を記述するための標準となっていきます。
GDTFは、CADや3Dプリビジュアライゼーションアプリケーションと同様に、照明コンソール間のデバイスデータの交換のための基盤として使用されます。
既存のGDTFファイルの目的は、デバイスの実世界の物理的なコンポーネントを反映し、この情報に基づいたコントロールを実現することです。GDTFファイルには、デバイスの実世界のジオメトリ、属性、および能力が含まれており、それに基づいて作成されます。
「DIN SPEC 15800は、DINがDIN SPECで実現したいこと、つまり革新的なアイデアで現状を改善する人々をサポートするという良い例です。GDTFは、エンターテイメント業界のためのアイデアの一つになるでしょう。このプロジェクトを支援し、GDTFグループと一緒に規格を開発できたことを嬉しく思います。短期間でGDTFフォーマットの信頼を築く文書を開発することができました。DIN SPEC 15800は、GDTFフォーマットを誰もが利用できるようにし、使えるようにする。それがDIN SPECの目的です。今日のアイデア。明日の標準です」とDINプロジェクトマネージャ Michael Bahr氏は語っています。
なお、Vectorworks社は建築・建設業界のオープンスタンダード「IFC」を策定する団体「buildingSMART」のマルチナショナルメンバーとなっており、各業界のオープンスタンダードを推進しています。