ランドスケープアーキテクトであるFuturity社のAnna Arbetter氏が、複雑なワークフローへの取り組みと、Vectorworksに搭載されたマリオネット機能を使用して設計のプロセスをいかに合理化したかについて語ってくれました。
Futurity社は、イリノイ州シカゴの郊外に拠点を置くランドスケープ・アーキテクチャー事務所で、住宅や企業、役所のお客様に独創的な景観をデザインしています。
Futurity社のプロジェクトの多くには、非常に大きな敷地での仕事が伴います。 このプロセスは一般的に、膨大なデータを持つ調査計画が含まれています。
Futurity社の認定ランドスケープアーキテクトのAnna Arbetter氏は、事務所がこれまで複雑なワークフローに対してどのように取り組んできたかと、彼女が最近設計のプロセスを合理化するために、Vectorworksに搭載されたアルゴリズムモデリングツールであるマリオネットを使用しての成功例をどのように発見したかを共有してくれました。
「過去2年ほど、調査データ、特に樹木のデータをプロジェクトに取り込む方法を検討しています」とArbetter氏は述べています。
最近の1つのプロジェクトは既存樹木と低木が3,110本、また別のプロジェクトでは既存樹木が1,430本あり、現在進行中のプロジェクトにはおよそ400本の既存樹木があります。
チームの直近のプロジェクトでは、彼らが受け取ったデータは気の良いものではありませんでした。
「このプロジェクトにおいて私たちは、樹木医によって割り当てられた各樹木ID番号を持つテキストボックスと、樹木の位置を表すための円図形の調査結果を受け取りました。」 をArbetter氏は語りました。
「我々は、樹木管理会社、調査会社、および私たち自身のチームと一緒に協働作業をしていました。 すべてのプロジェクトにおいて、これらのコンサルタントがすべて関わるわけではありませんが、このプロジェクトのためには多くの情報を一緒に集める必要がありました。」
彼女はVectorworks Landmarkの既存樹木ツールを使用しようとしましたが、このツールはテキスト形式のデータを読み込まないため、入力が必要な大量の樹木情報を自動入力することは困難でした。
Futurity社のワークシートに樹木医から受け取った樹木データをコピー&ペーストし、既存樹木ツールのカスタマイズされたデータフィールドに移行する必要があったため、ヒューマンエラーの可能性を増やしながらも多くの時間を費やしました。 彼女はもっと良い方法を見つけ出す必要があると実感していました。
「私はVectorworksに最初に搭載された時にマリオネットについて学び、私たちの会社も4部構成のWebセミナーを受講しました。」とArbetter氏は説明します。「当時、私たちはこれを業務にどうやって活かせば良いのか分かりませんでした。」
Arbetter氏は、マリオネットがこの樹木データの問題を改善する可能性があることを上司に提言しました。そして、Vectorworks社に直接連絡して詳細情報を入手するようにアドバイスされました。
Vectorworks マリオネットのエキスパートでありArchitectのスペシャリストである、Sarah Barrett氏の指導のもと、Futurityチームは自動化の問題に対するスムーズな解決法を思いつきました。