建築はそこに集う(住まう)人達にとって快適で利便性が高く、機能的であることが要求されます。
建築意匠は、人の行動や行為に大きく影響し、「建築」を語る上で重要であることは誰もが認める部分かと思います。 一方、快適性を保証する空気調和や給排水・衛生・電気設備等の、「建築設備」と言われる分野も、現代の建築にとっては不可欠な存在です。
また、経済性や省エネルギー化の要求も厳しくなる中で、意匠・設備の両技術者への要求は、ますます複雑で難しいものになってきています。
BIMを介して、事前に問題点を把握し回避しておくことは、その後の設計や施工へ良い影響をもたらすだけでなく、より高い次元の設計を目指すことも可能になります。
今回は、Vectorworks Architect と CADWe’ll TfasIV との連携をご紹介します。
8-1. Vectorworksでのモデリング
BIMのはじまりは、意匠設計と言っても過言ではありません。
まずは、Vectorworksで意匠モデルを作成します。
通り芯を作図します。
作図した通り芯をもとに、各部屋を2D多角形で作図していきます。
面積や部屋配置を計画する場合は、情報量の少ない2Dで思考したほうが、スッキリと効率良く行なえます。これは多くの方が経験あるのではないでしょうか。
作図した2D多角形をスペースに変換します。
このように、スケッチのようなアイデアがワンクリックで3Dモデル化される機能の充実が、多くの建築家からBIMアプリケーションとして選ばれている理由なのでしょう。
スペースモデルが作成されました。
次に、「スペースから壁を作成」コマンドを用いて、壁を自動作成します。
壁が作成されました。