Open BIMの検証も、3社目になりました。
今回は、Vecotorworks Architectと、株式会社ダイテックの「CADWe’ll TfasIV」とのIFC連携をご紹介します。
「3D=BIM」という一本道な図式が定着しつつありますが、情報の取扱いや、情報伝達の重要度は、今後の建築を語る上で重要なテーマであり、建築の効率化に大きく寄与します。
株式会社ダイテックは、1973年よりPOSシステムを開発しており、情報伝達技術のエキスパートとしての実績を保持しております。
今後のBIM(情報設計)を考える上でも、クラウドやASPサービスの普及は加速し、建築・建設情報を用いた新たなコミュニケーション手法の誕生が期待されます。
設備CADとして大きな実績を持つ株式会社ダイテックに、CADWe’ll TfasIV や、今後のopenBIMについてインタビューを行ないました。
□ダイテックに聞く
上から、開発部長 芦原氏、営業部長 冨田氏、開発部 山口氏
営業企画室 岩瀬氏、エーアンドエー竹口
竹口:
まずは、CADWe’llの歴史を教えて頂けますか。
冨田:
1987年11月に、建築設備業向けに電気設備専用CADを発売開始しました。
1991年6月に、空調・衛生設備を追加し、総合設備専用CAD「CADWe’ll」を開発・販売開始しました。
1997年10月に、お客様の意見をもとに現場技術者がより使い易くブラッシュアップした「CADWe’ll CAPE」を開発・販売開始しました。
2006年10月に、設備専用機能と3D機能を併せ持った「CADWe’ll Tfas」を開発・販売開始し、現在に至っています。
竹口:
御社製品「CADWe’ll TfasIV」の製品概要をお教え下さい。
山口:
CADWe’ll TfasIVは、技術者の皆様方自らが直観的に使える操作性の良さや、他社CADとの互換性の良さ、設備専用機能による作図、編集の効率向上を実現し、さらに、3D機能による表示や干渉チェック、編集などが簡単にできる建築設備業向けの設備専用CADです。
2011年10月に、建築IFCの入力、設備IFCの入出力に対応した「CADWe’ll TfasIV」をリリースしました。
開発に当たっては、常に設備設計の現場を意識して、ユーザ様のご意見を取り入れて開発を行ってきました。
竹口:
ソフトハウス主導の開発ではないのですね。
山口:
はい、開発の最初から、今に続くまで、ユーザーさんの意見をもとに開発を行なっています。
芦原:
スタンスとしては、毎年バージョンアップを行なうようにしているのですが、その追加されていく機能のほとんどが、サポートに寄せられる要望か、現場に足を運ぶ営業からの要望をもとにしています。
私達の製品は広く普及していると自負しておりますので、ユーザーの要望に添った、しっかりとした製品を開発していかなければならないという責任があります。