6-2.気流解析シミュレータ(FlowDesigner)で解析
6-2-1.FlowDesigner の概要
「FlowDesigner」は 、気流の流れや温熱・汚染度の分布を3次元的にシミュレーションすることのできる ソフトウェアです。 「流体解析シミュレーション(CFD)」と呼ばれていたこのような技術は、 これまでごく一部の大学の研究室や企業の研究所内部のみで使用されてきましたが、 これを広く一般の方でもきわめて簡単に活用できるようにした製品が、「FlowDesigner」です。建築設計事務所・ゼネコンでも多く使用されているソフトウェアです。
詳しくは、インタビュー記事「アドバンスドナレッジ研究所に聞く」をご覧下さい。
6-2-2.FlowDesignerでの操作
「CAD外部ファイルを開く」から、IFCファイルを取込みます。
FlowDesignerでは、直接IFCデータを取込むことが可能です。
解析に必要なエンティティだけを選択して、取り込むことができます。
領域の拡張、座標数値を丸めるなどの設定も可能です。
取込んだ直後のモデルです。これらに、解析用の補正を行ないます。
取り込んだオブジェクトの中には、IFCからのデータ変換の際に、面が透けてしまうものがあります。
このようなオブジェクトに対し、FlowDesigner9から、1クリックでオブジェクトの形状を修復できる機能を搭載しました。
その他にも『オブジェクト形状簡略化』等、IFCデータの補正をアシストする様々な機能があります。
オブジェクトの形状補正の他に、オブジェクトの概観についても、色の変更・面の半透明表示・線の非表示など、詳細にFlowDesigner上で編集することができ、高いプレゼンテーション能力を発揮します。
解析対象建物の1階部分です。