Open BIMの検証として、今回は株式会社アドバンスドナレッジ研究所の「FlowDesigner」と、Vectorworks Architect から出力された地形モデル込みの、IFCデータとの連携をご紹介します。
6-1.Vectorworksのモデルについて
6-1-1.地形モデルの説明
第1回のリファレンスビューアー紹介でアップロードされているオフィスビルのモデルを、地形や周辺建物と統合させてIFC出力したデータを作成します。
Vectorworks Architect以上のグレードでは、地形モデル作成コマンドが搭載されており、柔軟かつ簡単に地形モデルを作成することが可能です。
また、当然ながらこの地形モデルは、そのまま”IFC_Site”として、IFC出力されます。
作成する地形の「3D表示設定」は、「メッシュ」を選びます。
例えば、TIN(スムージング)を選ぶと、地形形状はなだらかで奇麗なモデルが出来ますが、薄い板状の地形が出来上がります。
気流解析シミュレータ(今回は、アドバンスドナレッジ社のFlowDesigner)で地形を扱う場合、薄い板状の地形では、地形下部に気流が巻き込んでしまう等の不具合が生じるので、地形側面が閉じた「メッシュ」にてモデルを作成することをお勧めします。
6-1-2.モデルの確認
Vectorworksにて作成した地形モデルと、周辺建物です。
周辺建物は、柱状体で製作し、「IfcBuilding」をIFCエンティティとして与えました。
書き出したIFCをSMV(Solibri Model Viewer)にて確認します。問題無く全ての情報がIFCにて書き出されています。