Vectorworks 2025バージョンにて、かねてよりご要望を多くいただいていた二点透視投影の機能が搭載されました。今回は、利用方法や活用場面についてご紹介します。
46-1. 二点透視投影ビューを使用する
二点透視は、2つの消失点を水平に配置させ、それぞれが水平方向と垂直方向の奥行きを表現する投影法で、縦のラインが垂直に配置されるのが特徴です。建物の内外のパース表現に多く用いられています。
Vectorworks 2025では、二点透視投影のビューにワンクリックで簡単に切り替えることができます。
1. ビュー>投影の方法>二点透視投影を選択するか、表示バーの現在の投影法>二点透視投影を選択します。
2. 投影法を設定後は、ビューの切り替えや、ウォークスルーでモデル内を移動しても二点透視投影が保たれます。
46-2. 二点透視投影ビューの活用
さまざまなパースの見せ方や、プレゼンテーションへの活用ができます。
46-2-1. 登録ビューを活用する
二点透視投影を設定した状態で登録ビューの設定をすると、別の投影法を使っていても登録ビューの切り替えをするだけで登録したビューにすぐに切り替えることができます。
また、ビューの移動時間などをカスタムに設定でき、別の登録ビューへの切り替えをプレゼンテーションに応用することも可能です。
46-2-2. ビューポートで表現する
ビューポートでも、二点透視投影を使用できます。
1. ビューポートの作成時に、投影の方法から「二点透視投影」を選択します。また、ビューポートスタイルで設定した投影の方法を使用することもできます。
2. ビューポートを作成後に変更する場合は、ビューポートを選択してオブジェクト情報パレットの投影の方法を「二点透視投影」に変更します。
46-2-3. レンダーカメラで表現する
レンダーカメラでも二点透視を利用できます。
1. ビジュアライズツールセットパレットからレンダーカメラツールを選択します。
2. 2D/平面ビューにして任意の位置で1回目のクリックをし、見る方向を決めて2回目のクリックをしてカメラを配置します。
3. オブジェクト情報パレットで投影の方法を「二点透視投影」に設定します。
4. カメラビューをアクティブにするをクリックすると、カメラの視点に切り替わります。カメラビューの調整で詳細な調整やレンダリングの設定変更ができます。
二点透視投影の動画はこちらをご覧ください。
また、現在実施中のVectorworksオープンキャンパスの新機能体験の講座において、二点透視投影機能の操作体験ができます。お近くで開催の際はぜひお越しください。
この機能を利用できる製品
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Vectorworks Fundamentals2D/3D汎用作図機能に、プレゼンボード作成機能や図面と連動できる表計算機能など、数多くの基本作図機能に加え、高品質レンダリング&3Dビジュアライズ機能を搭載したVectorworksシリーズの基本製品 |
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