お知らせ

【海外事例】リオネル・メッシ、インテル・マイアミCFデビュー

サッカー史上最も偉大な選手として、多くの人に知られているリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、アメリカメジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミCFで最初のフルシーズンを迎えるニュースを聞いたことがあるかもしれません。

この記事では、視聴数が世界人口の3分の1近くとなった、メッシの入団セレモニーを、業界のベテランでVectorworksの専門家であるAndres Albornoz氏がどのように成功に導いたのかご紹介します。

FCバルセロナのレジェンドでワールドカップ優勝者であるリオネル・メッシは、2023シーズンの終わりにマイアミ(アメリカ合衆国 フロリダ州)のクラブに加入し、自ずと力を発揮しました。実際、移籍後の11試合で10得点をあげています。

メッシの加入に関連するもうひとつの印象的な数字は、35億です。この数は世界中のファンとインテルマイアミサポーターのために開催されたメッシの入団セレモニーの視聴数です。

1. メッシの次のキャリアステージを紹介

1-1. コンセプト

Andres Albornoz氏は、マイアミに拠点を置くBlack Stage ProductionsとGrid CAD & Rendering Cropの2社とともにメッシの入団セレモニーの仕事に取り組みました。チームは、この機会にふさわしい作品をつくると同時に、メッシの人柄にも合った演出をすることに注力しました。Albornoz氏は「彼はとても地に足がついた人なので、派手なものではなく、シンプルにしつつ、彼のために何か特別なものをつくることにしました」と語りました。

創造的な調和を見つけるためにAlbornoz氏は、メッシがアメリカのメジャーリーグサッカーに来ることを選択したわけを調べました。「それは家族、血縁が第一ということでした。私は結局、人生の花、人生において自分を支える幾何学模様のような道について考えるようになりました」と、Albornoz氏は語りました。

花のモチーフは、メッシがマイアミを選んだ最も重要な理由、すなわち家族を意味しています。

1-2. Vectorworksでプロジェクトに命を吹き込む

多くの制作作品と同様に、Albornoz氏にとっての最大の課題は、制作期間がたった数週間、搬入を含めた仕込みに2日間、プログラムに1日しかないというかなり短い時間でプロジェクトを実現させなくてはいけないということでした。

たとえば、Karol G(全編スペイン語アルバム女性初の全米1位を獲得し、ラテン・アメリカ史上最高セールスを更新したアーティスト)のUSAツアーのように、Albornoz氏が時間をかけて詳細にすべてをドラフトできるプロジェクトとは異なり、プロジェクトを迅速に提案して実現するために、Vectorworks Spotlightの豊富な機能に頼る必要がありました。

GDTFとMVRは、Albornoz氏と制作チームが速やかなレンダリングでプロジェクトを事前に視覚化し、すべての照明を瞬時にプログラムするのに役立ちました。さらに、シンプルな柱状体で、ステージのLEDスクリーンの床やその他の景観要素が描かれました。

Albornoz氏は、Vectorworksの四角形ツールを使用して、制作におけるインテル・マイアミCFの主な関心事のひとつであったイベント中に保護が必要となる芝生の面積を計算しました。このツールは、ステージの寸法、ケーブルが敷設される場所、そして入団セレモニーに必要になるフィールドの区域を伝えるのに便利でした。

Vectorworks Spotlightのグラフィックス重視の特性により、Albornoz氏にとってデザインの重要な情報をすべて伝えることは問題ではありませんでした。

Vectorworksは成功した作品の核となりましたが、Albornoz氏も認めたように、チームなしでは実現できませんでした。そこで、彼はメッシの入団セレモニーを実現するために力を貸してくれた以下の方々に注目したいと考えました。

・Black Stage Productions
・Grid CAD & Rendering Crop
・LPS Productions
・Persival Productions
・Production Video Group
・CES Power
・Live and Loud
・Ronny Garcia, stage manager
・Nesmar Cepeda, lighting programmer
・Jorge Valdex, lighting director
・Rafael Perez, drafting and rendering
・Daniel Quinones, crew chief

2. Albornoz氏のVectorworksへの情熱

コロンビアのナイトクラブの用心棒として始まった印象的なキャリアの軌跡を持つAlbornoz氏はハイレベルな作品に精通しており、現在ではMarc AnthonyやSebastian Yatraといった世界的に有名なアーティストのプロダクションマネージャーを努めています。

関連動画:Albornoz氏はいかにしてMarc Anthonyの「UNA NOCHE」に命を吹き込んだか(英語)

Albornoz氏は、有名アーティストのプロダクションマネージャーに加えて、ラテンアメリカ全土のプロダクションデザイナー、マネージャー、技術者に対するVectorworksの解説や啓蒙をするエバンジェリストのような役割も担っています。

「米国では、すべてのものに目的があり、生産過程で組織化されます。コロンビアでは、私がこの業界に入った当初、物事はもう少し行き当たりばったりで、イベント中に使用するかどうかに関係なく、あらゆる機材がトラックに積み込まれていました」とAlbornoz氏は語りました。

Albornoz氏は30年前にコロンビアで仕事を始めたとき、成功する作品をデザインするための情報を何も持っていなかったそうです。

現在、Albornoz氏は、自分が持っていなかったデザインに関する情報や専門知識の情報源になりたいと考えています。「Vectorworksについての情報を広めることができれば、他の人との仕事はより専門的なものになり、コミュニケーションも容易になります。ですから、私はVectorworksに情熱を注いでいます。私は情報を得るのに苦労しましたけれど、情報が大好きです。他のデザイナーも情報を求めていますし、必要としています」と彼は語りました。

3. あなたのVectorworksデザインを他の人に見てもらいたいですか?

この事例のように、35億人があなたの作品を見ることは保証できませんが、関連動画:エンタテインメント専門家向けのソーシャルメディアマーケティング(英語)では、さまざまなソーシャルメディアプラットフォームの使用に関する最も効果的な方法、ソーシャルメディアマーケティングを使用して成功したデザイン会社の例、視聴者を増やす方法について説明します。

動画を活用して、Vectorworksデザインを発信しましょう。

 

画像提供:Black Stage Productions and Grid CAD & Rendering Corp
元記事:Planet Vectorworks