よくある質問解説講座

第40回「オービット&スピンアニメーションの使い方」

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Vectorworksで作成したモデルは、アニメーションの機能を使用することによりプレゼンテーションに華を添えることができ、使い分けることによってプレゼンテーションを手助けしてくれます。

アニメーションの機能はいくつか搭載されていますが、今回はその中の「モデルを中心に周りを移動する」オービットアニメーションと、「中心に据えたオブジェクトを回転させる」スピンアニメーションについてご紹介します。

40-1. オービットアニメーション

40-1-1.オービットアニメーションとは?

オービットは”orbit”=「軌道」という意味を持ちます。
オービット回転パスは、指定した建物モデルなどの3D図形または点の周囲を、同じ高さで円軌道を描きながら移動するアニメーションを作成し、カメラは回転の中心を向きます。

40-1-2.オービットアニメーションの作成方法

1. モデル>アニメーション>オービット回転パスを作成から、軌道設定ダイアログを表示します。

  垂直投影を使用

この設定にチェックを入れると、「垂直投影オービット」というタイプのパスが作成されます。パスは選択したオブジェクトを中心に回転し、キーフレームによってカメラは常に選択したオブジェクトに向けられます。このタイプのパスは、オブジェクト情報パレット上での編集やプレビューができません。

  回転の角度

パスがどの程度回転するかを設定します。例えば、モデルの周りを一周するパスを作成したい場合は「360°」と設定します。

 回転の中心

以下のいずれをアニメーションの円軌道の中心とするかを選択します。

  アクティブレイヤプレーンの中心

  ワーキングプレーンの中心(あらかじめワーキングプレーンの位置を設定する必要があります)

  選択図形の中心(あらかじめ図形を選択する必要があります)

2. 設定してOKすると、アクティブなデザインレイヤにアニメーションパスが作成されます。

3. オブジェクト情報パレットでカメラビューをアクティブにする再生をそれぞれクリックすると画面上でアニメーションがプレビューされます。

4. 適宜キーフレームを調整し、ムービーを作成をクリックしてアニメーションを取り出します。

 

  回転させて撮る

Vectorworks 2019以前のバージョンにあった「回転させて撮る」アニメーションと同等のビューで作りたい場合は、「垂直投影を使用」にチェックを入れて回転の中心を「選択図形の中心」にして作成してください。
図形の中心を水平に見た状態で、あおりなしのアニメーションが作成されます。

 

40-1-3.高さを指定したオービットアニメーションの作成方法

オービットアニメーションは、基本的に選択した図形やワーキングプレーンなどの高さに合わせて作成されます。上から俯瞰する形や、下から見上げる形で回転するパスを作成したい場合は、工夫が必要です。そうした場合のアニメーションの作成方法について説明します。

1. アニメーションパス用に新しいデザインレイヤを作成します。作成したレイヤの高さを任意の高さに設定し、アクティブにします。

2. レイヤオプションほかを表示/スナップ/編集に設定し、回転させる図形をクリックして選択します。

3. モデル>アニメーション>オービット回転パスを作成を選択し、回転の中心「アクティブレイヤプレーンの中心」を選択し、OKします。

40-2. スピンアニメーション

40-2-1.スピンアニメーションとは?

スピン回転パスは、軌道に沿って前後、左右、上下にカメラが回転または傾斜しながら移動し、選択した図形のすべての面が表示されるアニメーションを作成します。
このアニメーションは主に家具や機械部品などの小さなオブジェクトを表示することが目的となります。

40-2-2.スピンアニメーションの作成方法

回転させたい図形を選択し、モデル>アニメーション>スピン回転パスを作成を選択します。

 

アニメーションを適切に使い分けることができると、プレゼンテーションをよりレベルアップすることができます。

選択したパスからウォークスルーパスを作成で作るアニメーションについては、こちらをご覧ください。

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