Landmark解説講座

第19回「植栽の根域」

LandmarkDesigner2022

この記事は【2022年3月18日】に公開されたもので、2年以上経過しています。
記事の内容が古くなっていたり、新機能の追加・機能の改善が図られていることがあります。

Vectorworks Landmark 2022より、植栽の根域を設定し、地下も含めた植栽を表現できるようになりました。
今回は、この根域についてのご紹介です。

植栽オブジェクトに追加された機能により、根鉢と植穴範囲の2Dおよび3D表現が可能になりました。
この新しい根域設定により、ランドスケープBIMのワークフローを完成させ、コンサルタントとより良いコラボレーションを行うために必要な重要情報を提供します。

19-1. 設定

1. 敷地計画ツールセットパレットの植栽ツールを選択し、任意の植栽スタイルを選択します。

2. クリックで地形モデル上に植栽を配置します。

3. オブジェクト情報パレットから詳細設定をクリックします。

4. 植栽設定ダイアログの根域ペインから根鉢タブをクリックします。

5. 根鉢(植物を掘り出したときに根と根のまわりについている土の部分)は、以下の設定が可能です。

表示:2Dのみ or 3Dのみ、または2Dと3Dから選択


形状:5種類から形状を選択

サイズ:使用できる値は、選択した形状によって異なります。
カスタムサイズで追加、編集することも可能です。

6. 植穴タブをクリックします。
植穴(根鉢を植えるのに掘り出す必要のある領域)は、以下の設定が可能です。

表示:2Dのみ or 3Dのみ、または2Dと3Dから選択

直径:根鉢で設定したサイズの1倍 or 2倍、または任意の大きさで指定

深さ:根鉢で設定したサイズと同等、または任意の大きさで指定

7. 設定が完了したら、OKでダイアログを閉じます。

19-2. 表示

1. 根鉢や植穴の線の色や太さなどは、クラスで割り当てるか植栽設定ダイアログで設定ができます。



2. クリップキューブで断面を表示すると、3Dで地下の表示確認ができます。


 この時に画面右下のステータスバースナップを一時無効のアイコンを押すと、スムーズにクリップキューブで表示ができます。ショートカットキーは@キーです。

19-3. 数値確認

1. 植栽を選択すると、オブジェクト情報パレットから根鉢や植穴の面積・体積が確認できます。


2. ツール>レポート>レポートを作成で一覧表を取り出せます。
検索条件で、オブジェクトタイプが「植栽」を選択します。

3. 展開表示可能項目一覧から、必要な情報をクリックして追加します。
ここでは、樹種名根鉢の体積根鉢の面積植穴の体積植穴の面積をそれぞれ選択し、集計項目に追加します。

4. 設定が完了したら、OKでダイアログを閉じます。

根域設定により、植物の根鉢形状やサイズを可視化し、より正確なBIM表現のために、根鉢や植穴の範囲を表示できます。ぜひ、活用してみてください。

この機能を利用できる製品

Landmark

Vectorworks Landmark

地形モデルや多彩な植栽、灌水設備計画等に対応するランドスケープデザイン機能、さらには豊富な造園向けのデータライブラリを搭載した都市計画/造園業界向け製品
詳細情報 購入ページ

Designer

Vectorworks Design Suite

専門分野別(建築設計/ディスプレイデザイン、ランドスケープデザイン、ステージデザイン&スポットライトプランニング)の設計支援機能、拡張機能、さらには豊富なデータライブラリを搭載した最上位の製品
詳細情報 購入ページ