実践OpenBIM

12. SAVE-建築との連携

この記事は【2013年9月4日】に公開されたもので、2年以上経過しています。
記事の内容が古くなっていたり、新機能の追加・機能の改善が図られていることがあります。

IFCファイルの壁の名称は、SAVE-建築の壁の材料記号として連携されます。

壁を柱で分断したモデルでは柱の箇所にあたる部分の、壁の名称が引き継がれませんので、SAVE-建築に組み込まれている、デフォルトの「WAL-01」が材料記号として割り当てられます。
柱を壁が貫通したモデ ルでは、外壁全てに壁の名称「Wall」が引き継がれています。Vectorworks側で柱を壁で貫通したモデルを 作成しておく理由は、壁がない部分の名前連携の欠落を防ぐためです。

外壁モデル比較

材料の層構成の設定はSAVE-建築側で行います。
壁の材料記号「Wall」に対して、材料の層構成を設定します。

Wallの材料構成を設定

設計初期段階で、壁の材料が決まっていない場合は、Vectorworks側で壁に名前を付けておくだけで、その後の検討がしやすくなります。

材料の層構成の具体的な検討は、材料が決まってからPAL計算側で行えばよいので、Vectorworksで壁の名前を変えておけば、異なる壁材として識別されますので、SAVE建築で材料の設定をしやすくなります。

屋根の名称は、SAVE-建築の屋根の材料記号に連携されますので、壁と同様に、材料の層構成を設定します。

屋根名称連携

窓の名称は、SAVE-建築の開口の材料記号に連携されます。開口は「W-1」という名前が引き継がれています。

開口名称連携

開口の材料記号「W-1」に対して、ガラス材を設定します。

ガラス材料の詳細編集

最後に、リアルタイム計算でPAL値を確認します。

リアルタイム計算