実践OpenBIM

7. ダイテックに聞く

この記事は【2012年1月25日】に公開されたもので、2年以上経過しています。
記事の内容が古くなっていたり、新機能の追加・機能の改善が図られていることがあります。

竹口:
使ってほしい業種はやはり設備業でしょうか。

山口:
総合設備CADですので、当然設備設計業が主なターゲットとなりますが、CADWe’llは建築・建設に関わる方々に使って頂けると思います。

竹口:
御社製品の特徴をお教え下さい。

山口:
ダクトや配管の「ルーティング」機能は大きな特徴と言えますが、直感的な操作感と設備専用機能の充実、そして何よりも「サクサク」と軽快に作図できることです。

また、BE-Bridge 5.0やIFC2x3等へのタイムリーな対応も製品の特徴と言えます。

電気パイプ

電気パイプ3D

芦原:
CADWe’llは完全な3D-CADと言うよりも、2Dで作図して、ポイントを3Dで確認していくイメージに近いですね。
複雑な取り合いや納まりは、3Dでないと確認出来ない場合もあるので、その際は3Dが威力を発揮しますが、作図は2Dベースで軽快に動きます。

冨田:
とにかく設備図面は、時として膨大な枚数になります。 本当に現場で使えるCADを主眼に開発していますので、動作が緩慢になることだけは避けたいのです。

竹口:
本当に現場で使えるCADというと?

製品カタログ

芦原:
現場の技術者が、バリバリと図面が描けるCADのことです。
一昔前は、CADというとオペレータが操作するものでしたが、設備設計の現場を知る人間が図面を描ければ、それだけで大きな効率化を果たします。

冨田:
それから、弊社製品は、ソフトウェア使用料という概念で、ご提供しています。
製品ラインナップも「時間課金」「月額レンタル」「5年間レンタル」などお客様の現状にあった形態での提供方法をご用意しています。
「時間課金」は、使用した分だけ利用料をお支払い頂き、使用しなければお支払いは0円というライトユーザ向け提供方法です。
「月額レンタル」は、工期が短期間の現場事務所などで、工期の間だけご利用頂くのに最適な提供方法です。
その他にも様々な利用形態をご用意しています。

竹口:
パッケージ販売じゃないのですか!、かなり先進的ですね。

多口継手

多口継手3D

芦原:
実は、弊社は以前 本屋さんを経営しておりまして、その時に本の受注管理システムや、ネット販売システム等は全て自社で開発した経緯があります。WEB経由での認証や課金のシステムは、そう難しいことではありませんでした。

竹口:
設備設計を3Dで行なうメリットをお教え下さい。

山口:
2D図面で複雑な納まりを検討するには、ある程度の経験が必要になりますが、3Dなら一目瞭然です。
また、設計の初期段階で、イメージを共有することができるので、目的とする到達点のズレが少なくなります。
昨今、BIM イコール 3D と思われがちですが、「モデルやオブジェクトにいかに情報を持たせて、それを活用するか」といった、情報付けや利用方法もBIMです。
設備の世界では、技術計算に必要な情報をいかに持たせるか、これがとても重要なことなのです。

3D全体図

データ互換